ウクライナ避難民が講演

今日は、ミニトマト・普通のトマト・中玉トマトの収穫ラッシュです。子どもたちは、真っ赤な完熟トマトだけを選ぶのは難しくて、オレンジ色のトマトも取ってしまいますが、タライに一杯にもなりました。屋上で、子どもたちはトマトを食べて、今日のお土産にもなります。今年は、6月から猛暑が続いたので、夏野菜の成長がとても早いです。スイカもすでに8個くらい実をつけています。プール開き早々にスイカ割りができそうです。

 

さて、今日はウクライナから日本に避難している日本語教師が、千葉県の高校で講演をした話です。

 

講演したパンコーヴァ・オルガさんは、母国ウクライナの文化などを紹介した後、ロシアによる侵攻が始まってから日本に避難するまでの様子や、現在の思いを生徒に語り掛けます。

 

オルガさんは、日本の大学に留学し、ウクライナで日本語教室を自分で開設します。幼い子どもたちに日本の伝統文化などを教える教室を運営し始めたところに、ロシアによる侵攻が起こったのです。

 

オルガさんは、自分で撮影した映像を交えて、日本語で 講演します。首都キーウでマンションに住んでいたオルガさんは、侵攻が始まると、地下室での生活に移り、さらに危険性が高まってからはポーランドに逃れます。10歳の息子と共に、1か月間、同じ服を着て生活したことも語り、キーウ近郊への侵攻で命を落としたウクライナ人の遺体が映った写真を見せます。学校側も、あえて、むごい写真も生徒に見せることを承認します。

 

講演終了後、女子生徒から「私たちにできることは」と問われたオルガさん。「今は、募金することも難しいかもしれないが、今回の事態について知り、広めてほしい。大人になってから、平和を維持することを考えてほしい」と話します。

 

生徒の一人は、「テレビでは分からない現実が印象に残った。自分たちでどうにかしなければならない問題だと思った」と話します。

 

私たちは、連日のウクライナ侵攻の報道に、言葉は悪いですが、慣れてきてしまい、人の命の重さが、どんどん薄れていっているのかもしれません。オルガさんの講演を聴いた高校生は、きっと、言葉だけでない、「戦争」と「平和」への自分の考えを深く持ったことでしょう。