今日の屋上遊びは、小学生4人を交えて、台車カートを連結させての電車ごっこです。小学生たちは、保育園時代に行っていた遊びですが、腕力が増して、スピードがはるかに速くなっています。在園児が小学生に猛スピードで引っ張ってもらい大喜びです。こうして、土曜日の屋上遊びは、アクティブでワイルドになるのです。
さて、今日は「ここがヘン!学校のルール」についてです。
ある小学校では、体育の授業で体操服に着替える際、体操服の下には何も着ないようにというルールがあると言います。女児を持つ母親は「汗をかいて下着がぬれた状態で服を着ると風邪をひくといった理由だと思いますが、学年が上がると女子は胸も気になります。娘に下着を着けたらと勧めても、『着ちゃいけないルールだから』とかたくなに拒みます。おかしいですよ。やっぱり」と嘆きます。
学校側の都合で考えると、一律の決まりがあれば管理はしやすくなりますね。しかし、子どもが自分で考える力は削がれていきます。下着を着るのを拒む女子児童のように、周りと違うことはいけないという刷り込みにもなります。
今の時代でも、まだまだ、昭和の管理型教育が行われ、それを良しと受け止める子どもたちが多いのが現実のようです。
『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』の著者で、慶応義塾大学などで講師を務める狩野みきさんは、「子どもの考える作業を阻む要素の一つが、『そういうものだから』と大人がルールを押しつけることです。下着を着るか着ないかについて言えば、目的は風邪をひかないことでしょう。ぬれた下着を着ないということならば、下着の替えを持っていくなど、別の案でも工夫できます。一律にしてしまうよりも、ゴールに向けてクリエイティブに頭を働かせるほうが。思考力をつけられます」と語ります。
保育園でも、屋上へ行くときに「園長先生・・・靴下をはいた方がいいですか?」という質問をよくされました。園長は決まって「靴下をはいた方がいいか、はかなくてもいいか、自分で決めていいですよ」と言います。最近は、この質問がなくなりました。
どうですか・・・子どもたちの「考える力を削いでしまう」行為は、学校だけの責任問題ではありませんね。日常の親子関係の中にも、子どもに考えさせないで、親が当たり前のように決めていることが多いのかもしれません。
ということで、今日の話は、学校のヘンなルールをなおそう!ではなくて、子どもたちの考える力を削いでいるものは?・・・を私たち大人が、もう一度考えましょう。