今日も屋上では、採れたてのキュウリに塩をぶっかけて食べました。このおいしさはたまりません。子どもたちは、大満足の笑顔です。今シーズンは、キュウリもトマトも種からチャレンジしたので、植える苗がいっぱいになりました。トマトの実が赤くなるのはもう少し先ですが、収穫が始まるのが楽しみです。
さて、6月に入りましたが、「ジューンブライド」の言い伝えは「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」ということですね。日本では、梅雨の時期でもあり6月の結婚はそう多くないそうです。9~11月・3月~5月に人気が集中するようです。私の長女も、3月に入籍したのですが結婚式はコロナ禍で未定です。父親としては、どうもしっくりしません。
そんな結婚ですが、厚生労働省が公表した2021年の人口動態統計によると、婚姻件数は、戦後最少の約50万件だったそうです。ピークの1972年(団塊世代の結婚適齢期)の半分以下の水準です。コロナ禍の影響や、少子化による若年層の減少だけが原因ではなさそうです。
まずは、日本人の結婚に対する価値観が大きく変化したことが考えられます。50歳までに一度も結婚をしない人の割合を表した「生涯未婚率」は、今から40年以上前の1980年では男性が2.6%・女性が4.5%です。それが、2020年には、男性の生涯未婚率の方が高くなり、男性がほぼ4人に1人の25.7%・女性が16.4%にまで上昇しました。
仕事でのキャリアアップなど、結婚よりも、自分の時間を大事にしたいといった価値観が広まったこと。さらに、かつては地域や職場の世話好きな人が縁談をもってきていましたが、今や「おせっかい」扱いされかねない時代になったようですね。つまり、「婚活」という言葉に象徴されるように、自分で積極的に動かなければ、結婚の機会をつかみにくい状況になったのです。
婚姻件数の減少は、将来を担う子どもの出生減に直結します。結婚に対する考え方は、人それぞれ色々あっていいのですが、子どもの数が減るのは、日本の将来を考えると、少し憂鬱になってしまいますね。
そんな中、「婚活」支援に乗り出す自治体が出てきています。埼玉県では、AIによるマッチングシステムを運用した「オンラインお見合い」で交流の機会を設け、21年度は、128組の成婚につなげたと言います。これは、なかなかの数字ですね。
ある研究所の調査では、若者の9割近くが、いつかは結婚したいという気持ちがあることが分かっています。しかし、生活費や住まいの問題、仕事と子育ての両立を巡る不安など、様々な要因が結婚に二の足を踏ませているのが現実のようです。
ライフスタイルの変化だから仕方がないではなくて、やっぱり、結婚したいと思っている日本人が多いのなら、結婚は個人の問題と考えるのではなく、それを後押しする施策を行政がさらに考えないといけませんね。