休日、校内に「自習室」

今日の体操教室。新しい先生に指導していただきました。リーダーのベテラン先生と新人先生がペアを組みます。子どもたちは、新しいことにはとても敏感で、子どもなりに、「今度の先生は○○」と評価をしています。ほとんどの園児が「やさしい先生」という感想を持ったようです。

 

さて、保護者や卒業生が主体となって、休日に生徒のための「自習室」を開く中学校があります。東京都世田谷区立船橋希望中学校です。昨年4月から、「すべての子どもたちの学びの意欲と機会を守る」をコンセプトに始動しました。

 

自習室は、生徒同士が気軽に話し合える「アクティブルーム」と、一人ずつ集中して取り組む「サイレントルーム」があります。運営は、同校の保護者や卒業生からなる「まなBASE」という団体が行っています。

 

「塾に通っている子どもたちは豊富な受験情報を得られるが、そうでない子どもたちはどうすればいいのか」というのが、発足のきっかけだそうです。希望中学校の校長は、「塾に行きたくても行けない子どもに光を当てるという思いに共感した。それが公教育のポリシーであり、学校ができることといえば、施設をどんどん使ってもらうこと」と、協力体制を組みます。

 

同中学卒業生の学生は「中学生にとってこのような場所は絶対に必要。中学の時、進路について相談できる場所は学校か塾かの2択だった。私たち卒業生だからこそできるアドバイスがある」と言います。現在登録している学生は20名以上いるそうで、それぞれの経験や進路に多様性があるため、さまざまな悩みに対応することができるようです。部活動の悩みを打ち明けられることもあるとのこと。

 

「まなBASE」は、世田谷区教育委員会の協力を得て、この活動を世田谷区全域の中学校へ広げたい考えです。

 

どうですか。学校に関わる地域コミュニティの理想的な姿です。大学生は「後輩にこの活動をバチンタッチしていきたい」と考えているようで、継続的な取り組みになれば、さらに意義ある活動になっていきますね。