今日の屋上では、夏野菜のきゅうりの初収穫です。5本のきゅうりがとれました。もちろん、子どもたちでいただきます。カットしたきゅうりにシンプルに塩をかけて食べます。取れたてのきゅうりをみんなで屋上で食べるというシチュエーションに、「おいしい!」以外の選択肢はありません。
そして、今日はきゅうりだけではありません。屋上にあるビワも収獲して子どもたちで食べたのです。甘酸っぱい味は、子どもによって、感じ方が違うようです。「甘~いけど、酸っぱい」というのが正直な感想です。
今年のきゅうりとミニトマトは、種からチャレンジして、そこそこ上手くいったので、たくさんの収穫が見込めそうです。子どもたちは、この夏、しっかりとミネラル、リコピン、ビタミンを体に入れます。(笑)
さて、まだ記憶に新しいところですが、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が就任会見で、「優勝なんか一切、目指しません!」と言ったのを覚えていますか。ふつう新人監督の就任挨拶では、「もちろん、優勝を目指します!」「やるからには、必ず優勝に導きます!」という挨拶ばかりですね。
新庄監督らしく、みんなと同じことを言ってもインパクトが弱くて話題にならないという計算もあったと思いますが、「一日一日、地味な練習を積み重ねて9月に優勝争いをしていたら、優勝を目指そう」とも語っています。つまり、本音は、まだ具体的に優勝を狙えるチームではないけど、日々の練習を積み重ねていけば、チャンスは必ずあると思っているのです。実際、日本ハムファイターズは、開幕から連敗を重ね、最下位スタートですが、5位との差があと少しまでになってきました。9月の優勝争いも夢ではありません。
保育園の子どもたちも、小学生も中学生もよく使う、「頑張る」という言葉があります。私たち大人は、子どもが「頑張ります」と言えば、「そうか、やる気になってくれたのか」と胸をなでおろし、安心してしまうところがありますね。
しかし、この「頑張る」という言葉は、冒頭の新任監督が「優勝をめざします」と言うのと同じくらい、疑わしいものなのです。
勉強を頑張るのであれば、「何時まで机に向かって学習する」のか「一日何ページ問題に取り組む」のか、具体的な方法が伴っていないといけません。もちろん、子どもたちの「頑張る」という気持ちにウソはありません。大切なのは、その言葉を受け止めて、私たち大人が、どれだけ、具体的な手段を子どもたちが自分で考えるように導くことができるかです。「あーしなさい。こーしなさい」と大人が決めてはいけません。子ども自身が、具体的手段を考えるのです。
どうですか・・・「頑張る」という言葉は、もちろんプラスの言葉ですが、たまには疑ってみるのも大事なことですね。「具体的にはどう頑張るの?」と大人は、子どもに問いましょう。