今日の寺子屋は、子どもたちと「朝顔の種まき」をしました。バス通り側のファームの壁面では、毎年朝顔の花がきれいに咲き乱れます。今も種が自然と落下して、芽を出しています。今年は、壁面全体を朝顔の花でいっぱいにしようと、ざっと、15メートルの区間に新しくネットを張って、種をまきました。
「朝顔の花が咲いたら何をする?」に、すぐに「色水を作って遊ぶ!」と答える子どもたちです。朝顔は、「一日花」で、その日に花が咲いたら、しぼんで翌日には花は咲きません。それなら、色水で活躍してもらうのです。プールが始まると、子どもたちは、ミニトマトやキュウリを食べて、スイカ割りをして、朝顔の色水も作ります。忙しくて楽しい時間となるのです。
さて、今日は京都市の東山高校で行われている「未来を考える教室」の話です。
この教室は、入学して間もない高校1年生を対象に行われます。「生徒が自らのキャリアをデザインできるような授業をしたいと思っていた」と、担当教諭は言います。子どもたちが、自分の将来を考える機会が持てれば、それは教育的価値にもなるという考えです。
使用する資料は、授業では配布しないで、子どもたちがメモを取りながら、自分の考えを深めるのがねらいです。
例えば・・・「いま」とこれからの社会は?
①コロナウイルスの変異株の拡大に、今後も翻弄されるかもしれない。(出生率がますます低下するのでは?地方の過疎化と消費の減少が深刻化?)
②団塊世代(1947年~49年生まれ)のひとり暮らしが増加する。
③団塊ジュニア世代が50代前半となり、一般的に企業全体としての人件費がピークになる予想。
④日本では、6人に1人が75歳以上になると言われている。
⑤婚姻件数が減少する。(2020/2021対比では12.3%減)
⑥オフィス(事務所)をもたない企業(会社)が増加する。
こんな、未来予想をいくつか子どもたちに提示して、将来のビジョンを自ら考えるのです。もちろん、大人になるまでに、また大人になってからも、将来のことを考える機会は、私たちにもたくさんありますが、そのきっかけとして「未来を考える教室」はあるのです。
子どもたちは、SDGsの話題が増え、AIを活用する仕事に関心を示したり、「勉強をする意義や面白さを知ることができた」と率直な感想が出てきたそうです。学校側も、若い世代の感覚などを知る貴重な機会になっているようです。
どうですか・・・自分の将来を自分で考えることが大切なのは、誰もが思っていることでしょうが、その手段として、「未来を考える教室」は、注目されているのです。