今日の連絡ノートには、土曜日の保育参観での保護者の感想がびっしりと書かれていました。「母の日のプレゼントは、子どもの写真があってとても素敵だった。マスクケース、大切に使います」「姿勢をよくすることが子どの成長につながることをあらためて実感した」「ストライダー競争では、転んでしまったけど立ち上がってゴールまで走り抜ける姿に、感動した」「オケラを素手で捕まえることができるなんて、我が子ながらアッパレ」などなど・・・子どもたちも、ママパパたちにとっても楽しい時間になったようで、うれしいですね。
さて、「でこぼコ・ラボ」というサイトをご存じですか。発達障害の診断を受けるなど、発達の凸凹がある小・中学生が「先生」となり、子育てに悩む保護者の相談に回答するというウエブサイトです。
では、具体的な相談内容を紹介します。
「特定の友達がいない娘のことを心配しています。本人は悩んでいる様子は見られず、逆に一人でいるのが好きなのかもしれません。親としては娘が孤独な人生を送るのではないかと、心配しています」(娘・小学校低学年)
「子ども先生」からの回答です。
「友達はいてもよいし、いなくてもよい。今の友達も中学・高校に行くにつれてばらばらになってしまう。そう思うと、今いてもいなくてもいいのでは。また新しい環境で、できたらできたでいいと思う」(小学校高学年)
「休み時間などは一人で過ごしてもよいと思うけど、お話をできる友達はいた方がよいかも。経験上、一人だとつらい。学校では、班や2人組を作りなさいとよく言われるから。声を掛けるなら、大きなグループではなく小さな2~3人ぐらいのグループがいい」(中学生)
このウエブサイトで回答している「子ども先生」は、自閉スペクトラム症や学習障害など発達障害の診断を受けた子ども、発達障害の疑いがあるグレーゾーンの子ども、発達障害により不登校になった子どもなど、小学校2年生から中学生まで約60人が、言語聴覚士と共にトレーニングの一環として取り組んでいます。
「専門家のアドバイスとはまた違った、正直な子どもたちの気持ちが回答から伝わってくる」と相談する保護者は言います。また、「子ども先生」自身も、大人からの質問に答えることで、「誰かの役に立っている」実感が得られているようです。
回答する子どもも相談を寄せる保護者もどちらも元気になっているそうで、今後は、学校の先生向けのサービスも考えているとのことです。
このサイトでは、発達障害という言葉は使わず、「発達でこぼコ」と表現するそうです。それぞれの子どもたちの「個性」を尊重しようとする考えですね。
我が子の悩みを、「でこぼコ・ラボ」に相談してみることも、保護者にとってみれば、1つの解決策につながると思います。