銚子電鉄社長が高校生へメッセージ

連休明けの子どもたち・・・新人園児は、涙のスタートとなりましたが、全員元気に登園です。また、日常の保育園生活が始まりました。

 

さて、東京都立豊島高校では、令和2年から、様々な分野で活躍する著名人を招き、生徒たちへメッセージを伝えてもらう「豊島セミナー」を行っています。目的は、生徒が生きる上でのヒントになることを発見することだそうです。

 

4回目のセミナーは、銚子電鉄社長の竹本さんの話です。銚子電鉄は、千葉県銚子市に本社を置くローカル線です。厳しい経営状況の中、ぬれ煎餅・駅名の命名権・線路に敷いてある石を売るなど、竹本さんはユニークな事業にも取り組んでいます。「経営がまずい」ので、うまい棒ならぬ「まずい棒」も販売しています。

 

竹本さんは、生徒たちへ熱く語ります。「与えられた環境で、あるものを生かすしかない。『諦めない』という気持ちだけでは駄目。行動する中で突破口が開けてくる」「どんな問題でも解決できると思って取り組んでいる。解決できるから(厳しい出来事が)自分に起こったと考えている」「人生の中でリスクを負うことは多い。しかし、リスクを恐れてはいけない」最後に「人間関係は多様なものがあり、一人一人個性がある。全員が同じ気持ちを持つことは難しい。ただし、人間は相手をおもんばかることができる。それを一つにまとめて、同じ方向に向くようにするのが経営者の仕事。コミュニケーションが一番重要だ」と結びます。

 

生徒からも、活発な質問が出ます。「リーダーとして仲間をまとめるとき不安にならないか」という質問には、「不安を不安で終わらせない。不安から希望が生まれる。『不安は希望の母』」という言葉を送ります。

 

また、将来起業したいという生徒には、「まず何をしたい会社か考え、その結果、社会がどうなるかを考える。社会貢献の意識を持つことも重要。その気持ちの下に人が集まる」とアドバイスします。

 

現実の社会の中で、もがき苦しみ活躍している大人の話は、高校生にとっては、大きな影響を与えます。このような取り組みが、どんどん広がっていけばうれしいですね。