自殺のリスク

今日は屋上ファームに、ミニトマト・大玉トマト・きゅうりの苗を子どもたちが植えました。これで、ファームも夏野菜モードに突入です。3月に種まきしたえんどう豆は、子どもたちと収穫ができるようになりました。

 

トマトやきゅうりを植えていると、土の中からダンゴムシや幼虫が出てきて、子どもたちは、虫とたわむれながら、丁寧に苗を植えます。これが、7月のプールスタートの時には、つまみ食いができるようになります。トマトを頬張り、きゅうりをがぶり・・・ミネラル・ビタミン・リコピンなどなど、子どもたちの元気も作ってくれるのです。

 

さて、私たち多くの大人は、子どもの自殺の一番の要因は「いじめ」と思っていませんか。実は、子どもの自殺にはいじめ以外の要因が大きく、いじめ対策が自殺対策に直接結び付くとは限りません。

 

警視庁では、子どもの自殺に関するデータを分析しているのですが、小学生男子の自殺原因1位は、「家族からの叱責」だそうです。家族には、祖父母や叔父・叔母・兄弟も含まれます。中学生男子では、学業不振が1位ですが、家族からの叱責も次に多い原因だそうです。

 

小中学生女子の自殺は「親子関係の不和」が、どちらも1位だそうで、女子は、父母との関係性が自殺につながりやすいという結果となっています。高校生になると、男子は学業不振や進路問題が主な原因で、女子はうつ病が1位だそうです。

 

学業や進路については、成績が落ちただけで自殺に直結するとは考えにくいので、成績について家族に叱責されたり、進路について親子で意見が分かれ言い合いになるなど、やはり家族関係の延長線上にあるといえます。うつ病は、家庭内の問題をはじめさまざまな悩みの蓄積の末、発症すると考えられます。

 

どうですか。「成績が落ちた」「親とケンカした」「進路問題」などは、家庭内で日常的に起こり得る問題です。むしろ、教育熱心といわれる家庭で、学業問題が深刻化するリスクが高いと言われています。そう考えると、どの家庭でも「子どもの自殺」のリスクがあると認識する必要があります。

 

子どもは、必ずしも親に何でも話すわけではありません。子どもの居場所がたくさんあることも大切なことですね。