星飛雄馬のような・・・ド根性ガエルのぴょん吉のような、歯を食いしばり、耐えるイメージが「根性」だとしたら、今の時代ではネガティブな行為として受け止められてしまうかもしれません。「そんなもの、休みなしで根性出してやるんだ!」なんて、会社の上司が言ったら、今はパワハラですね。
最近では、根性ではなく「レジリエンス」という言葉が使われます。「折れない心」「回復力」という意味です。これは、これからの子どもたちに必要な「非認知能力」の一つでもあります。
根性で、自分をどんどん高めていくと、とてつもなく堅い木になっていきます。堅い木は一見強そうに見えますが、一度折れてしまえば、それでおしまいです。二度と、元の自分に戻れないほど、大きなダメージを受けてしまう・・・というイメージです。昭和の「根性=美しい」は、まったく時代錯誤なのかもしれません。
それに対して「レジリエンス」は、簡単に折れない堅い木になるのではなく、竹のようにしなやかに、困難や苦労を乗り越えていく心とも言えます。
辛く大変なことが起きた時に、「根性で頑張るしかない!」ではなく、「どうしたら乗り越えられるか」を自分で考え、自分一人では難しければ誰かを頼りに一緒に乗り越えて行く力が、レジリエンスでいう「折れない心」なのです。
保育園の子どもたちに、このレジリエンスを身につけてもらうには、どんなアプローチが必要かを考えます。まずは、ありきたりですが、「愛」を持って応援する。まだ足りませんね。「失敗したっていいんだよ」「できなくたっていいんだよ。カッコ悪いことじゃないからね」を感じてもらうような関わりを持つことだと思っています。
子どもたちの挑戦には、失敗がつきものですが、「大丈夫だ」と思える環境を作っていくことで、子どもたちの、竹のようにしなやかな「折れない心」が育っていくものと思っています。