新年度がスタートして、ホワイトきゃんばす名物の「自転車免許証」が交付される園児が、続出しました。昨日は、3歳児の男の子が黙々と練習を重ねて、自転車に乗れるようになりました。その影響を受けた、3歳児双子の姉妹が、本日、同時に自転車クリアです。双子パワーは色々なところで語られますが、自転車に乗れるようになるのも同じ日とは・・・驚くばかりです。
3歳児園児では、すでに二人が自転車に乗れるので、今日で5人が「自転車免許証」交付です。年度末までに、3歳児以上の全員が自転車に乗れるようにすることが、いつのまにか、ホワイトきゃんばすのミッションになっているのですが、今年度は、ペースがはやいです。
さて、コロナ前ですが、2019年度の東京大学入学式で、名誉教授の上野千鶴子さんが述べた祝辞は、名スピーチとして語られています。角帽とガウンという、東大入学式の「正装」で登壇した上野さんは、東京医科大学の入試における女性差別や、東大の男子学生による私大女子学生への集団暴行事件などを列挙し、女子学生が置かれている現実を鋭くえぐったのです。女子学生や女性教員の比率が低い東大の性差別についても指摘しました。
このスピーチは、賛否両論を招きました。もちろん、上野さんは、事前に原稿を提出していたそうで、それでも、このスピーチの修正をさせなかった東大の判断は、懐が深いですね。さすがです。
このスピーチで、学生以外に、涙を流して支持をしたのが、40代の女性だったそうです。日本の社会で、ジェンダーギャップを多く感じる世代です。ご存知の方も多いと思いますが、「ジェンダーギャップ指数2021」で、日本のスコアは156ヵ国中120位です。先進国の中では最低レベルなのです。
上野さんは、バッサリとこう言い切ります。「長年にわたって、男性にげたを履かせてきたでしょう。男というだけで無能な人でも管理職になれた。それは、本人にとっても周囲にとっても幸せなことだったのか。有能な女性がしかるべき地位に就けない日本企業は、たくさんの女性を『おつぼねさま』と揶揄して、能力と意欲を腐らせてきたんです」
ようやく、ここ数年、ジャンダーフリーという言葉が頻繁に使われるようになり、男らしい、女らしいという言葉や、「お前は男なんだから」「女の子は○○であるべき」みたいな言い方が、使われなくなってきました。ランドセルの色も、制服のズボンも男女問わずが当たり前です。
私がサラリーマンをしていた時代は、能力のある女性が、それにふさわしいポストで仕事をするのが、ようやく当たり前になってきました。でも、全体ではまだまだでした。上野さんのように「女性がばかにされない社会にするために、努力するよ!」と声を上げる女性がたくさんでてきたことが、今につながっているのだと思っています。
保育園の園長をする私は、バリバリ働くお母さんとビジネスの話をよくします。新宿伊勢丹の手ごわいバイヤーと戦うためのノウハウも教えます。そんな環境ですので、男女問わず、能力のある人がそれにふさわしいポストに就くことが、当たり前だと思っていますが、日本の社会は、これからです。でも、欧米のマネのジェンダーフリーではなく、日本人がつくるジャンダーフリーがいいですね。