青少年自然の家から

今日はグングンと気温が上がって、初夏のような気候の中での屋上遊びとなりました。小さい園児が草やクキなどを池に入れるので、 園長が池に入って、掃除をします。ひなたぼっこをしている「ウシガエル」・・・私が近づいても全く動きません。実にふてぶてしい態度です。(笑)

 

さて、全国の都道府県には「○○青少年自然の家」という施設があります。さいたま市なら、福島県の南会津に「たていわ青少年自然の家」があります。小学校5年生がここで林間学校を行い、中学2年生が、冬にスキー教室を行います。たいがい青少年自然の家の管轄は、教育委員会ですので、ここで働く職員は、中学校や小学校の教員が転勤を伴う人事異動で配属になります。

 

さいたま市の「たていわ青少年自然の家」の館長は、元○○小学校の校長だったり、職員は中学校の教員というパターンになります。私も、PTAの時に、何度か宿泊したことがあり、先生たちとも話をしました。最初は、今までと180度環境が変わったので、戸惑うことが多かったけど、林間学校で来る多くの子どもたちに、自然にかかわることや、宿泊経験を通じての学び合いを共有することができて、充実していると聞きました。ただし、単身赴任のパターンが多いので、2年くらいで異動になるようです。

 

さて、そんな中で、林間学校に来る各小学校の活動で、違和感を覚えることも時々あるようです。こんな話を聞きました。

 

「様々な活動の中で、子どもたちよりも先に活動してしまう先生がいます。『子どもと共に行動する』と言えば、聞こえはいいですが、要は、子どもの活動機会を奪っているのです。また、子どもたちの役割を固定化し、そのことだけに従事させる先生も多いです。『自分の役割に責任を持たせる』ことは大切ですが、子どもたちは、周りの状況を顧みることなく、自分のことだけ、一心不乱に活動している。仲間の様子を気にかけ、困っていたら手伝うという気配り・心配りを学ぶ機会を奪っている」と言います。

 

活動の振り返りの中で、小学校の先生にこの話をすると、たいがいの先生が、その意図に気がついてくれるそうですが、先生・親に限らず、子どもを前にして、どんどん自分でやってしまう大人は、けっこう多いのかもしれませんね。

 

自分で考えて自分で答えを出す子どもに育てるには、大人がやってしまうこと、指示をただ守らせることは、逆効果でしかありません。園長の私も、時々、子どもよりも先走ってしまうこともあります。

 

もう一度、子どもたちをど真ん中において、どんな指導がいいのか、しっかりと考えないといけませんね。