「北の国から」黒板五郎の言葉④

日本の総人口推計が発表されました。2008年に過去最多の1億2808万人から、だんだん人口が減り始め、2021年10月時点の日本の総人口(外国人含む)は、1億2550万人で、前年から64万4000人減となりました。65歳以上の高齢者人口は全体の28.9%で過去最大となり、15歳未満は11.8%と過去最低を更新し、少子高齢化が加速しています。

 

数字だけの判断かも知れませんが、こうなると、60歳⇒65歳⇒70歳へと、私たちの働く期間を長くしないと、日本の経済が持たないですね。よくテレビで、自営業の90歳のおばあちゃんが、元気に働いている姿を見ることがありますが、働くことが元気に長生きすることにつながるのは、間違いありませんね。

 

今日の五郎さんは、丸太小屋が焼けてしまって気持ちが弱くなっている「北の国から’84夏」を思い出してください。気力が見えない父に、純が反発します。

 

純 「あの頃父さん何でもやったもン」

五郎「-」

純 「信じられないくらい自分で何でも」

五郎「今はやらないとそういいたいのか」

純 「-別にそういうわけじゃないけど。だけどあの頃は」

五郎「(鋭く)いつやれっていうンだ!朝の五時半から夜の七時すぎまで父さんは必死で働いている。父さんは疲れている。もうヘトヘトだ。それでも我慢して必死にやってる。その父さんにこれ以上働けっていうのか」

純・螢・雪子・正吉「・・・・・・」

五郎「丸太小屋は焼いた。何もかもなくした。父さんにあるのは借金だけだ。それを返すために必死に働いている。ヘトヘトだ、実際もうヘトヘトだ。その父さんに今お前らは」

雪子「義兄さんー」

五郎「-」

純 「ゴメンナサイ」

 

そして、伝説のラーメン屋のシーンです。

 

純、箸を割る。三人、ズルズルとラーメンを食べだす。

五郎「こっちに来て四年、父さんいつのまにか、来た当時みたいなパワーなくしてーいつのまにか人に頼ろうとしていた」

純 「-」

五郎「お前にいわれてドキンとしたンだ。お前のいうとおりだ。父さんだらけてた」

純 「-」

五郎「だらけて本当に」

店の女「すみませんもう店閉めますから」

五郎「最初に来たときの気持ちを忘れて」

店の女「時間があるンだから」

五郎「いくら

店の女「千五百円」

五郎、しわくちゃの金を出して払う。

螢 「お兄ちゃん早く食べれば?」

店の女「毎度」 どんぶりを下げようとする

五郎「(ギラリと見る)子どもがまだ食ってる途中でしょうが!!」

ギクンと手を止めた女。

純。螢。 音楽ー高中正義「虹伝説」イン。

 

どうですか・・・思い出しましたか。五郎さんが、ダメな自分を子どもにさらけ出すシーンです。というより、「子どもがまだ食ってる途中でしょうが」のセリフが、ずっと残っています。