新しい形の書店

今日は穏やかな日曜日です。ここ数年、朝ドラを録画して、仕事が終わって家でみるのが習慣になっています。先週、カムカムが最終回でしたね。3代100年の物語を3人の女性が演じていますが、やっぱり朝ドラのような国民的なドラマは、ハッピーエンドがいいですね。日本の和菓子「あんこ」と英語との組み合わせ、自由・平等・仲間・自立などなど、様々な思いが詰まっていて、カムカムロスになりそうです。(笑)

 

さて、学生、古本、音楽の街というイメージが強い東京神田の神保町。私の次女が学生時代に、「ボンディ」という、そこそこ有名な欧風カレーショップでアルバイトをしていました。カレー好きの娘がカレー屋でアルバイトでした。(笑)

 

今日は、カレーの話ではなく、本屋さんの話です。書評家たちが選んだ本が、1棚あたり月額5500円から出店する「パサージュ」という名前の本屋です。著名な書評家や作家に限らず、本好きな人ならだれでも出店できるそうです。

 

古本だけでなく、新刊書も並びます。この書店の肝は「直接性」だそうで、本は、いつ、どこで買い、どう読んだのか。その体験も一体となって価値を持ちます。本を古本屋に売る時は単なる「モノ」として扱われてしまいます。思い入れのある本ほど「折れ」「書き込み」があるものですが、そんな本は買いたたかれてしまいます。でも、そうした体験の痕跡が付加価値となるような本屋になっているようです。

 

付箋付きのままの本が出品されている棚もあるようです。また、購入した本の裏表紙を見ると、元の所有者の蔵書票がついていたり・・・この本屋での1つ1つの棚には「自己表現」が詰まっています。これを見ていくだけで、至福の時間ですね。

 

今は、全国の多くの書店が閉店に追い込まれ、紙の本が売れなくなる時代になってきました。でも、一冊の本には、読んだ人の様々な付加価値が詰まっています。新たな本屋さんの姿がここにあります。