人生の節目

今日から卒園式の練習を始めました。卒園式は、運動会やクリスマス発表会のようなイベント的な内容ではないので、卒園式当日の子どもたちの涙も笑顔もハプニングもすべて、シナリオなしで受け入れるのですが、「卒園証書授与」「卒園児・卒園児保護者ご挨拶」などの段取りは、ぶっつけ本番というわけにはいきませんので、その練習です。そして、卒園児以外の年中・年少園児は、一緒に歌をうたうのと、静かに座っていられるかの練習です。卒園式で使用するBGMを聴いていると、もう卒園式なんだ!という実感も湧いてきますね。

 

さて、保育園だけでなく、日本全国で、3月4月は、卒業や転勤の時期となります。私は、人生の節目となる大事な区切りと思っています。卒業や転勤により、「場」と「時」が変わります。あと1か月を切ってしまいましたが、これまで過ごしてきた場と時で、解決すべき課題や実現すべき成長が、誰しもあったと思います。やり残したことは、次に回せばいいや・・・と思ってしまうと、この大事な節目が弱い節となってしまいますね。

 

保育園の卒園児を見ていても、園長として、この子どもたちにやり残したことがないか。まだ育てるものがないか。じっくりと考えてみると、「○○ができるようになって、自信をもって小学生になる」を、あと1つ2つやらなければと思います。

 

私たち大人だって、転勤や転職、退職など大きく環境が変わるのであれば、もう一度、この短い期間で、やりとげなければならないことはないか、大切な人に勇気を出して声を掛けてみよう・・・を考えてみませんか。

 

世の中「未来志向で行こう!」とよく言いますが、この節目に、未来と共に現在や過去にも思いを巡らせたいですね。別れと出会いの時期だからこそ、大切な人やもの、ことを大事にしたいと思うのです。