テレワーク孤独

昨日のお昼の園長課外授業は、「バッティングセンター」です。野球好きの小学生が二人いたので、女子も一緒に、バッティングセンターへ行きました。保育園から歩いて10分のところにあります。

 

ソフトバンクホークスの千賀投手がスクリーンに投影されて、彼が投げる100キロの速球をバットに当てることができただけで、挑戦した園児は大喜びです。まだ怖いと見学の園児たちも、バックネット裏で「頑張れ!」と応援します。「イチロー選手も子どもの頃には、バッティングセンターで毎日練習していたんだぞ」と子どもたちに語りかけながら、子どもたちにとっては、初めてのバッティングセンター経験となりました。

 

さて、今日は、若者の孤独感の話です。「働きがい」についてのあるアンケートによると、大卒入社1年目から3年目にあたる、23、24歳が「孤独」をとくに強く感じている傾向があるようです。コロナ禍で、入社式から研修に至るまで、オンラインで行われることが多く、慣れない仕事も最初からテレワーク。新入社員は気軽に上司や先輩に相談できないことが多いですが、リモートだとなおさら難しい状況です。地方から出てきてワンルームマンションに一人暮らしの若者は、人との物理的接触がほとんどなくなりますね。

 

私が新入社員だった頃は、上司や先輩たちの有難い「激励や喝!」を毎日のように浴びせられたものです。船頭がたくさんいたので、どの船頭の意見をちゃんと聞くべきか、選択に迷った記憶があります。(笑)

 

アンケートをAI分析すると、20代前半の人に最も多く使われる言葉が2つあったそうです。「大切」と「承認」です。本来はプラスの意味の言葉ですが、解析するとそのあとに否定語が必ず続くそうです。『大切にされていない』『私は認められていない』だそうです。

 

対面での時間を共有できずに、上司や先輩からの「話しかけ」が減る状況に、疎外感や孤独を募らせてしまうようです。SNSは、孤独を紛らせてくれる効果もありますが、「人と自分を比べてしまう」ということが起きます。日々充実してそうな人を見ると、「やっぱり自分は孤立しているのでは」と感じてしまうのです。

 

孤独は、病気ではありませんね。それ故に「自分が弱いからかな」と放置してしまいがちです。しかし、孤独は、10年・20年後の心身にボディーブローのように効いてくると言われています。自分の中の「孤独のサイン」に敏感になって、何か感じたら周囲に助けを求めることが大切と専門家は言います。

 

でも、自分から言いだすことができないから、孤独になるわけで、「この人、様子が違うな」と思ったら、私たちが手を指しのべることが求められることですね。