きょうだいアスリート

北京五輪では、何組のきょうだい選手が、日本代表として活躍したと思いますか。何と10組もありました。スピードスケート女子団体追い抜きで連覇を狙った日本の挑戦は、最後のカーブで、姉の高木菜那選手が転倒し銀メダルでしたが、表彰台では、泣き崩れる姉を妹の高木美帆選手が抱き寄せるシーンが印象的でした。

 

冬季競技は、夏季の人気競技と比べて競技人口が少なく、盛んな地域も限られるので、きょうだいそろって代表レベルの力をつけるケースが少なくありません。

 

練習場所が限られるために、幼少期から親に連れられて各地を転戦する子も多く、そこに弟や妹が同行して競技を始め、一緒に上達する例が多いようです。もちろん、いつも「きょうだい仲良く」というわけではありません。きょうだいは最も身近なライバルであり、仲間でもあります。

 

高木菜那選手は、15歳でバンクーバー五輪に出た美帆を見て、悔しくてたまらなかったそうです。ライバル心をバネに、その後3大会連続で代表入りし、平昌五輪では金メダルを2つも獲得します。

 

スキージャンプの小林兄弟・ノルディック複合の渡部兄弟・スノーボードハーフパイプの平野兄弟、冨田姉妹・カーリング女子の吉田姉妹・ショートトラック菊池姉妹・そして、アイスホッケー女子には、3組の姉妹が出場しました。オリンピックに出場することだけでも凄いことですが、それも10組もきょうだいで出場だなんて、親は幸せですね。

 

実は、保育園ホワイトきゃんばすにも、同じように10組のきょうだいが登園しています。10組のきょうだいは、アスリートではありませんが、助け合うだけでなく競い合うこともあります。「○○は、お姉ちゃんには絶対負けたくないの!」と涙する4歳女の子もいました。もう中学生になるので、超負けず嫌いに成長していることでしょう。

 

おうちでは、ケンカが絶えない兄弟も、保育園では助け合うことが日常茶飯事です。「きょうだいの絆」なんて言い方は泥くさいですが、北京五輪でのきょうだいの活躍を見ていると、保育園でのきょうだいがかぶるのです。(笑)