今日は、年長園児を連れて、「造幣局さいたま支局」へ行ってきました。子どもたちは、数日前から「お金の勉強をするんだ!」と、期待感でいっぱいです。そして、とても楽しい、充実した社会科見学となったのです。
造幣局は、大阪の本局と、さいたま支局・広島支局と全国に3ヶ所あります。大阪造幣局での桜の通り抜けは、全国的に有名ですね。造幣局では、すべてのお金を作っているのではありません。紙幣ではなく硬貨を製造しています。硬貨に「日本国」と明記されている通り、日本国が許可したお金が硬貨です。しかし、紙幣には「日本銀行券」と書かれています。紙幣は日本国ではなく、日本銀行の管轄で発行されているのです。
本日見学したさいたま支局では、各硬貨の最終工程と記念硬貨や勲章・褒章を製造しています。ガイドの方に、保育園児でもわかるように、解説をしてもらいました。
まずは、硬貨の製造工場を見学します。ここでは、新500円硬貨を作っていました。プルーフ貨幣セットといって、収集家のために、未使用貨幣をケースに収めた貨幣セットに使われる500円硬貨です。流通硬貨と違って職人の手作りに近い製法で、特殊な技術で表面に光沢を持たせます。子どもたちは、その製造過程を見入っていました。
令和3年11月から製造が始まった「新500円硬貨」は、偽造防止技術が凄いことになっています。500円のゼロの数字の中は、上からは「JAPAN」で、下からは「500YEN」と見えてるようになっています。まわりのリングの部分に、肉眼では見えにくい微細文字で500YENと書かれています。もし、財布の中に「令和3年」の新500円硬貨があれば、試してください。
勲章を作っているエリアでは、予想外に若い女性が仕事をしていました。工業高校や専門学校で技術を学んだ若者とのことです。毎年5000個くらい製造するそうです。春秋に、文化勲章や紫綬褒章などの授与式が皇居で行われますが、それらは、このさいたま支局で作られているのです。
工場見学が終わると、博物館に移動します。造幣局や貨幣の歴史、オリンピックのメダルも造幣局で作られます。記念硬貨を見ているだけで、時間がどんどん過ぎていきます。子どもたちは、ドラえもんやハローキティの記念硬貨を見つけて大騒ぎです。
子どもたちは、保育園に戻って来てからも、パンフレットやしおりを見ながら、勉強していました。キャッシュレス時代に突入しても、「お金」の勉強は、子どもたちにとっては、とても大切なことです。これをきっかけに、「お金」を意識した買い物をするようになることでしょう。実りの大きい社会科見学となりました。
最後に、硬貨の「おもて」と「うら」は、どちらかわかりますか。法的な取り決めはないのですが、造幣局では、数字が書いてある方が「うら」だそうです。私は、てっきり「おもて」と思っていました。酔った時のウンチクでドヤ顔してください。(笑)