高校生のお金の授業

今日の寺子屋は、本物の硬貨を使って「お金の勉強」をしました。実は、明後日の17日に、年長園児を連れて、さいたま新都心にある「造幣局」へ社会科見学に行ってきます。造幣局職員による解説付きですので、保育園の園児にも分かるような説明だと思っています。工場見学もプログラムに入っていて、「新500円硬貨」の製造工程を見る予定です。

 

子どもたちは、「お正月にお年玉をたくさんもらった!」とドヤ顔で話してくれましたが、その合計がいくらになっているのかは、よく分かっていません。今日も、1円から500円までの硬貨を並べて、「これはいくら?」と聞いてみると、年長園児の数名がようやく答えられる程度でした。実際に、お年玉で買い物をさせた家庭では、お金への興味が高かったですね。

 

保育園のぬいぐるみを使って、「これは283円です」と実際の買い物ゲームをしてみます。283円をちゃんと用意できた園児は2人だけです。まだ、幼児ですので、お金のことを知らなくても当たり前ですが、買い物ゲームは「まだやりた~い!」と盛り上がったので、今後のお金のやり取りの練習は、買い物ゲームで鍛えることにします。

 

さて、今年の4月からは、高校の公民や家庭科の授業で「金融教育」が本格的にスタートします。成人年齢も18歳になるので、契約など、お金に関わることを学ぶ必要があるという考えですね。

 

ある高校3年生のクラスでは、SMBC日興証券の社員らがオンラインで金融講座を開いたそうです。テーマは「ライフプランと資金計画」だそうです。

 

「一人暮らしの準備には平均約60万円。結婚には350万円かかります」と講師が話すと、生徒たちは驚きます。金融商品に投資してお金を増やす資産運用やそのリスクも学びます。

 

日本人は、欧米などに比べて「金融リテラシー」(金融についての知識や判断力)が低いと言われています。2019年の日銀の調査では、学校で金融教育を受けた人の割合は、米国の21%に対して日本は7%です。「金融の知識に自信がある」という人は、米国では76%ですが、日本はわずか12%にとどまっています。

 

金融の専門家ではない教員が、投資やそのリスクを正確に教えられにも限界があるので、金融業界が協力姿勢を示しています。教材開発をし、希望する学校への無償提供を行うようです。

 

金融のプロは、「投資は個人の資産に関わるだけでなく、企業の成長や社会課題の解決にもつながっている。金融教育を通して社会や経済にも関心を持ってもらえれば」と話します。

 

まずは、小さい子どもを持つ親は、実際に買い物をさせるところからスタートですね。カードや電子マネーではなく、現金のやり取りが効果的です。子どもの目が輝くこと間違いなしです。