大学生のベンチャー食堂

今日の寺子屋は、年長園児がリーダーとなり4チームに分かれて、1Fのバレンタイン特設コーナーに向かいます。命題は「ママにプレゼントしたいチョコレートをチームで話し合って1つ決める」です。もちろん、リーダーからその理由も発表してもらいます。

 

リーダーといっても、まだ6歳の園児ですので、まとめることができずに、メンバーが好き勝手にチョコレート売場を動き回ってしまうのが、例年のパターンでしたが、今日の4人は、「みんなちょっとここで座って・・・考えてみて」とか「○○ちゃんなら、どんなチョコをママにプレゼントしたい?」などと、なかなかのリーダーシップを発揮しています。

 

店員さんには、保育園の教育活動である旨、理解していただいたので、子どもたちの行動をニコニコしながら見守ってくれました。そして、4チームが選んだチョコレートは、「ママにはゴージャスな感じの、お花のデザインが気に入った」「きれいなママのイメージで選んだ」とモロゾフのチョコレート2つと「ママはかわいいチョコレートがいい」とメリーのチョコレート。そして、チョコレートのおうちという組み立て式のチョコを選んだチームは「ママと一緒に組み立てるのが楽しみだから」です。年少園児は、チョコレートがいっぱいあるので興奮して、何人かは騒いでしまいましたが、4人のリーダーは、よく頑張りました。年下の園児をまとめることは、とても勉強になりますね。

 

さて、今日は、千葉商科大学で行われている「学生ベンチャー食堂」の話です。この大学では、通常の学生食堂の他に、学生が起業して運営する、いわゆるベンチャー食堂があるそうです。昨年11月に商経学部2年の芦沢さんがオープンさせた「新天地」という本格中華食堂が評判だそうです。

 

芦沢さんは、自らも鍋をふるうほか、3~4人のアルバイトを指揮して、接客や会計から材料の仕入れまで、すべてを行います。簿記の授業が帳簿の作成に役立ち、マーケテイングは、SNSでの顧客獲得という実践から学んでいるのです。

 

学生ベンチャー食堂は、2011年からスタートし、収支計画や衛生管理などについて学内の選考を通過した店舗が1年更新の出店権利を得ます。飲食店に必要な食品衛生責任者資格の取得や、税務署への開業届の提出など、必要な手続きも学生が行います。出店期間を更新できるは、大学が経営成績をチェックした上で判断するそうです。

 

どうですか・・・今は、大学だけではなく、高校や中学でも起業についての学習を行うところが増えてきました。しかし、千葉商科大学は、実際に起業させてしまうのです。

 

学生ベンチャー食堂は、通常の学生食堂や学外の飲食店との厳しい競争にさらされます。経営を維持するための、継続的な知恵や努力が必要になりますね。社会に出るにあたって、こんな実践的な学びができるなんて、素晴らしいですね。

 

日本の若者の「起業家精神」がさらに育ちますように・・・エールを送ります。