地元の人口変化を話し合う

卒園児の小学校2年生のママは、2年間で授業参観は1回だけ。1年生のママは、今だに授業参観ができていない状況です。いずれも予定されていた授業参観が、コロナの影響で中止になってしまったのです。私も、子どもが小学生の頃は、商談などの仕事を入れずに休みを取って参加していました。授業参観で目立つお父さんだったので、PTAに引き込まれたわけです。(笑)

 

授業参観の目的は、我が子や担任の様子を見ることが一番ですが、どうしても、私はうろうろと学校内を観察する癖があり、多くの情報や他の子どもたちや保護者の姿を知ることになり、有意義な時間でした。この2年間は、小学生の保護者にとっては、我が子の学校での姿を見ることができなくて、悶々としているのです。

 

さて、今日は、東京都中央区にある久松小学校3年生の社会科の授業の話です。都心にありながら、児童数が824人もあります。さいたま市内の大型小学校と同じレベルです。授業内容は、中央区の人口の変化について児童同士が話し合う内容です。アクティブラーニングですね。

 

この授業の目的は「中央区の人口の変化について、資料を読み取り、理解する」です。授業冒頭で担任は、中央区の人口変化を表した棒グラフを黒板に張り出し、児童の意見を引き出しながら、変化した理由を解説します。

 

戦前は現在の2倍の人口でしたが、昭和20年に急減。その後、増・減・増と変化して、現在は増加傾向にあります。担任は、戦争直後や首都高速が整備されてからの写真などをモニターに映し出し、棒グラフの背景にある社会変化を紹介します。

 

授業のポイントは、平成9年以降、今に至るまでの人口が増えている理由は何か。児童は、それぞれ、自分の意見を出して、近くにいる児童と共有します。この時間では、答え合わせをせず、子どもたち同士の意見交換をさせて、次の時間へ持ち越します。子どもたちは、次の時間までに、アクションを起こすことでしょう。

 

授業内容は、小3レベルにしては高いバーですので、自分の考えに自信が持てない子も出てきます。他の児童の考えを共有することで、自信につながっていくようです。

 

アクティブラーニング型の授業のテーマは数限りなくありますが、「地元の人口変化」というテーマなら、子どもたちは、身近な問題として取り組むことができますね。

 

こんな授業を授業参観でみたいものですね。