池上彰さんの講演

今日の寺子屋は「自己紹介」です。年長園児にとっては、小学校での練習となるのです。「えっ~みんなの前では恥ずかしいよ・・・」なんて言いながらも、いざ自己紹介が始まると、好きな食べ物・好きなプリンセス・大きくなったらやりたい仕事など、子どもたちが考えた自己アピールが発表されます。「好きなプリンセスは、アリエルとジャスミン」と答えた女の子は、「クラスの中で、アリエルとかディズニーが好きな子がいたら、友だちになるきっかけの話ができるんじゃないの?」と言うと、「そうだ~」と、小学生になった自分を想像して、目を輝かしていました。

 

さて、昨日は、保育園が終わって、夜の7時からオンラインですが、池上彰さんの「2022年のニュースを読み解く」という生配信の講演を聴きました。世界情勢のこともコロナウイルスのことも、とても分かりやすい解説です。コロナウイルスについては、結果論ですが、中国が行った「ゼロコロナ政策」は、多くの都市をロックダウンしたにもかかわらず、コロナの感染が広がってしまった。経済を止めてしまったので、大打撃となった。コロナ対策については、日本や欧米が行った「ウイズコロナ」が良かったといえる。あと少しの間我慢すれば、コロナの飲み薬が普及します。変異株にも対抗できるようになれば、インフルエンザと同じように、コロナと共存できる社会になっていくと、話されていました。実は、中国製のワクチンは変異株には全く効き目がないそうで、今さら、ファイザーなどの外国のワクチンを接種するには、中国のプライドが許さず、ゼロコロナ政策を行わざるを得なかったようです。

 

テレビのあらゆる番組で見かける池上彰さんですが、本当にわかりやすい解説です。池上さんは、NHKの記者をしていました。あの、御巣鷹山の日航機墜落事故現場でも若き池上さんが活躍されています。当時は「いかに、皆をうならせるような記事を書くか」だったそうです。当然、難しい言葉も多用して、玄人をうならせることを目標にしていたそうです。

 

ところが、「週刊こどもニュース」を担当すると、子どもにも分かるようなニュースの伝え方が求められます。そこでの経験が、今の池上さんの解説につながっているそうです。このニュースを「子どもたちにも理解できるような言い方をするにはどうすればいいのか」を常に考えるようになったようです。

 

私たち大人は、かっこいい報告や発表のために、業界用語や難しい言葉を使ってしまいます。でも、それは自己満足であって、聞き手にしてみれば「???」ということが多いのかもしれませんね。

 

あなたのプレゼンテーションは、中学生・高校生でも理解できる内容になっていますか。