ホワイトきゃんばすの卒園児が通う小学校では、コロナウイルスのクラスターで、半分の学年が、学年閉鎖となってしまいました。感染拡大の原因と思われるオミクロン株は、重症化しない代わりに、子どもへ感染しやすいので、学校関係・幼稚園・保育園関係者は、ハラハラの毎日です。なかなか、気が休まりませんね。
さて、今日は「気がついたら定年がもうすぐそこまで迫っていた校長先生」の独り言です。
彼は、授業が面白くて教師になり、ただただ面白い授業を創ろうと夢中で日々を重ねてきたそうです。ある日突然、教育委員会に異動となり授業ができなくなります。そこでは、現場の教師とは全く違う仕事に追われます。でも、数年務めた後に、何とか管理職として学校に戻ってきました。
久しぶりに戻ってきた学校は、若手教師と超ベテラン教師との二極化で、マネジメントの焦点が定まらない。これは思い切った改革をせねばならんな、と思って試行錯誤しているうちに、世界がコロナで急変してしまう。そんなこんなで、もう定年まじかというわけです。
彼は、管理職になってから、向上心あふれる熱心な若手教師が多いことに気がついたそうですが、その中には、教師を自分のキャリアのうちの一つとして捉えている者がいる。つまり、最初から一生をかけて教師を続ける気がないとのこと。
そう考えて、世間を見渡してみると、若者たちは、次々と転職してキャリアを積んでいく。つまり、多様な生き方をしていく時代になってきたのだ。自分の学校の子どもたちの就職観も、この先、変わっていくのだろうと思ったそうです。
彼は言います。「学校関係の中だけで夢中に働いてきたら、世界はそうなっていた。皆さんにもこの先、私と同じような反省に陥らないためにも、世間をよく見渡して、自分の興味や強みを大切にして生きることを勧めます」
私の大学時代の仲間の一人は、アパレル関係の会社を立ち上げた立派な社長です。そして、この「おやじ園長のブログ」をよく読んでくれます。その理由は、「アパレル業界以外の事、幼児教育や学校のことなどについてもアンテナを張っておかないと…いい仕事ができない」とのこと。つまり、世間を見渡しているのです。
私は、生涯教師として定年まで勤めることは、とても立派なことだと思っていますし、終身雇用を否定する気などさらさらありません。私もPTA会長を経験して、学校や子どもたちとのかかわりがなかったら、保育園とは無縁で、今でも民間企業に勤めていたことでしょう。
自分の能力を活かして、転職を続けてキャリアを積むことも、1つの会社で定年まで勤めようとも、世間を見渡すことは大切ですね。人生100年時代を考えると、私たちの人生はまだまだ長くて、もっと視野を広げないと・・・ですね。