ハンセン先生の「最強脳」

今日は雨が降ってしまい、屋上遊びができなかったので、節分用の「鬼の面」を作りました。ベースとなる顔の部分は、折り紙をちぎって貼り付ける「ちぎり絵」にします。1本角には、毛糸を巻いていきます。一人一人みな違う個性的な鬼の面ができあがっています。2月3日の節分での豆まきが楽しみになってきました。

 

さて、今日は日本でもベストセラーとなった「スマホ脳」の著者、スウェーデンのアンデシュ・ハンセン先生の最新刊「最強脳」の話です。

 

ハンセン先生は、医大に通っていた時のこと。ある男性の脳を取り出し、そっと両手に乗せた時に「自分では見ることができないけれど、感情も記憶もすべてがこの脳に詰まっている。『人間に備わる究極のものだ』と感じた」といいます。

 

「最強脳」は、子どもの脳を強くするにはどうすればいいか?」についてまとめた本です。ハンセン先生の答えは、「脳を鍛えるには、脳以外の場所を鍛える必要があり、運動こそが脳を強くするもの」です。

 

しかし、この運動は、ジムでトレーニングを積むものでも、スポーツ選手のようにハードな練習を重ねるものではないそうです。散歩でも十分といいます。

 

ある研究では、30分間早歩きをしてから発想力テストを受けたチームと、ただ座って受けたチームでは、前者の方が60%も成績が良かったという結果もあるそうです。4分間だけ運動をした子どもが、その後1時間、集中力が高まったという研究結果もこの本では紹介されています。

 

でも、ちょっと待った!です。運動が大事なのは分かっていても、「明日にしよう!」と先延ばしの誘惑に、ついつい負けてしまいますね。ハンセン先生は「それは、人間の進化の過程を考えると自然なことです」と言います。「脳の一番大切な役割は、どんな状況のなかでも生き延びることができるようにしていくこと。飢餓の可能性を恐れ、無駄にエネルギーを使うことを避けてきた。だから、ソファに寝転がっていたいと思うし、それが脳が出した正しい判断です」だそうです。

 

では、どうすればいいのか・・・毎晩、歯を磨くのに、いちいち自問しないのと同じように、職場まで歩き、エスカレーターではなく階段を使うことを習慣化してみることだそうです。

 

「最強脳」を作り上げるキーワードは、「簡単な運動を習慣化する」です。できそうですね。