昨日は、正月はやっぱりおせち料理がいいなぁ~と思うものの、食べきれずに繰り越すとだんだんと飽きていきます。今日中には、完食したいものですね。私のおやじ旅仲間の一人は、料理が得意なのですが、おせち料理も作ってしまいます。今の時代に、手作りのおせち料理なんて、贅沢ですね。
さて、今日は大人になって社会に出ると、必ずやらなければならない大切な「仕事」の話です。でも、子どもたちにとっては、まだ現実的な話ではないかもしれませんね。
「園長先生は、保育園の子どもたちに、寺子屋でこんな仕事があるよ~と、仕事の話をよくします。年中・年長さんくらいになると、やりたい仕事が言えるようになってきます。『保育園の先生になりたい』『ケーキを作るパティシエになりたい』『お花屋さんで働きたい』『スーパーのレジの仕事がしたい』などなど・・・一番驚いたのは『デザイナーになって、みんなが喜んで笑顔になる洋服をいっぱい作りたい』と言った女の子です。もう小学3年生になっていますが、こんなに、具体的にやりたいことが言えるのは凄いですね。
でも、安心してください。『やりたい仕事なんてまだわからない』『就きたい職業も思い浮かばない』・・・小中学生なら、まだ世の中にどんな仕事があるのか、世の中の仕組みがどうなっているのかわかっていませんね。大人になるまでに、成長して行動範囲が広がり、自分でできることが増えて、少しずつ世の中のことを知っていくと、やりたことが見えてくるものです。早いうちからやりたいことがあるから凄い、やりたいことが見つかっていないとダメ、というわけではありません。また、やりたいことが、どんどん変わっていったっていいのです。実際に、立派に働いている大人たちの多くが、子どもの頃にやりたかった仕事に就いているわけではありません。
園長先生は、小学校の卒業作文で『医者になる』と書きました。しかし、中学生になると、理系には向かないとすぐにあきらめて、『旅行会社で働きたい』と思いました。旅が好きだったからです。しかし、好きなことが仕事に結びつくことはなかなかありません。当時の大手旅行会社に入るには、凄まじい倍率だったのです。現実を知った園長先生は、次は『アナウンサー』になると決めました。テレビに出るようなアナウンサーになるには、もっと大変なことであることを知ります。そこで、大学4年の就職活動では、『食べもの』にかかわる会社に就職するという、とても現実的な選択をしました。結果、お菓子の会社に就職して、厳しいこともたくさんあったけど、充実した仕事にかかわることができました。
ということで、やりたい仕事を見つけるためには、あせる必要もありませんが、何も考えない、行動を起こさないではいけません。そこで、やりたい仕事を見つけるためのアンテナの張り方を考えてみましょう。
『新13歳のハローワーク(幻冬舎)』という本は、園長先生が大人になって読みましたが、世の中には色々な仕事があることを教えてくれます。マンガや小説だっていいですね。また、社会で活躍する人のドキュメンタリー番組をテレビで見るのもいいです。そんな中で、『何か気になるな?』『なんかこれ面白いぞ!』と思ったことの裏側に、どんな仕事があるのか調べてみることです。もちろん、友だちがいいなぁ~と思うことと、あなたが感じることは違ってきます。
そこまで進んだら、今度はやりたい仕事の「なり方」を調べてみましょう。資格が必要かもしれませんね。また、関連する会社のホームページを調べるのもいいですね。
園長先生が、就職活動をしていた頃は、日本の企業の多くは、高校や大学などの卒業予定者を対象に、『新卒一括採用』という形をとっていました。同じ会社で、定年まで勤める『終身雇用』という考えもベースにありました。しかし、今は、同じ会社で定年まで勤めることの方が珍しくなり、会社もいい人材があれば、中途採用で即戦力を採用します。園長先生も、会社を辞めて、保育園で子どもたちとかかわる仕事をしたいと考えました。
みんなには、やってもいいなぁ~と思う仕事が、複数あってもいいと思っています。今は、仕事について、色々な情報や知識を集めておくことが大切です」
昔の頑固おやじは、「家では仕事の話はしない!」なんてカッコつけていましたが、我が子に対しては、親の仕事について、どんどん話をしてもらいたいですね。大人になって、仕事をすることが大切であること・・・できれば、楽しく仕事をしている姿を子どもたちに見せていくのが、私たち大人の役割ですね。