今日は、クリスマス発表会のリハーサルを本番の会場である、西部文化センターの大ホールで行いました。子どもたちは、11月からクリスマス発表会に向けての練習をおこなっているので、本番では「頑張った!」という成功体験をさせたいというのが本音です。そのためには、こうしてリハーサルまで行って、子どもたちも先生たちも一生懸命取り組むことが、ホワイトきゃんばすの当たり前になってきました。
やはり、教室での練習と違って、子どもたちの頑張りは、いつもの1.5倍くらいですね。まだまだ完成度100%ではありませんが、子どもたちの一生懸命が伝わってきました。
さて、「ほめて伸ばす」という子育てをしている親や教育関係者は多いと思いますが、私の持論は、褒めると叱る・・・つまり「アメとムチ」のバランスは、子どもによって違うので、「ほめるがいい」とは一概には言えないと考えています。
自閉症で現在は童話作家として活躍している「東田直樹」さんは、幼稚園の頃の記憶をこう語ります。「僕と一緒に遊ぼうとしてくれたり、世話を焼いてくれる園児はいました。その子たちは先生から褒められましたが、僕は、なぜその子たちが褒められるのか不思議に感じていました。他の子どもを助けたときと、僕を助けたときとでは、助けた園児を褒める先生の態度が違っていたからです。弱い立場の人を救ってあげた人が表彰されたような印象を受けたためでしょう」
東田さんが13歳の時に「自閉症の僕が跳びはねる理由」の本を書いて、有名になりましたが、「どうして褒められるの?」という彼の疑問は、ほめることの難しさを指摘しているのかもしれませんね。叱るのは、理由が明確なことが多いので簡単ですが、褒めるのは、本当に難しいですね。親や先生によっても「ほめるモノサシ」はまちまちです。
最近では、「ほめる子育て」を実践する親が、ちょっとしたことでも何でもほめるので、それが逆効果になることも起きているようです。
今は、ほめるのではなく、「認める」「肯定する」子育てが、脚光を浴びています。でも、具体的にどうすればいいの?ですね。子どもの話を「うんうん」と聞いてあげることが、認めること、肯定することにつながるといいます。
どうも、ややこしくなってきましたか・・・褒める基準なしで何でも褒めてしまうよりは、「聞く子育て」の方がいいとは思いますが、結局は、子育てマニュアルは、子ども一人一人で違うということを胸にしまって、親も先生も一人一人の対応をしていく・・・最後は、ここに落ち着くのです。