母になるなら、流山市

来週土曜日のクリスマス発表会に向けて、今日も練習です。ダンスと歌については、そのまま本番をむかえてもいいくらい、完成度が高くなっています。子どもたちの大きな声が教室内に響きます。劇についても、最初はセリフも言えずに固まっていた子が、大きな声が出るようになってきました。後は、ゆっくりと話す練習です。子どもたちは、どうしても早口になってしまいますね。

 

合奏では、3歳児が「カスタネット」を演奏します。毎年のことですが、今年もバラバラです。4歳児のスズが、ぴったり合っているので、これで良しとします。来週は、本番を行う大ホールでのリハーサルを行います。非日常を楽しみながら、本番の舞台で、余裕を持てるように取り組みます。

 

さて、「母になるなら、流山市」という、キャッチコピーを作ったのは、電通ではありません。千葉県流山市役所のマーケティング課のメンバーが考えました。「子どもを産むなら・・・」「子育てがしやすい・・・」とは意味が違います。移住者を呼び込む際のターゲットを「子育て世代の共働き世帯」としたのです。行政が、民間企業のように「ターゲット」を絞り込んで、街づくりの戦略を立てているのです。日本の自治体でマーケティング課があるのは、この流山市だけだそうです。

 

昨夜の「カンブリア宮殿」を見入ってしまいました。流山市のある小学校は、1500人を超えるマンモス校です。1学年9クラスもあります。まるで、昭和の高度成長期の小学校のようです。子育て世代の人口が、どんどん増加しているのです。

 

保育園がたくさんある・・・都心に近く交通の便がいい・・・森があって自然がいっぱいのまちづくり・・・流山市の環境は、なるほど、人口増につながる環境ではありますが、このような施策は、他の自治体だってやっています。流山市が他と違うのは、マーケティング課をおいて、街づくりの戦略をきちんと立てているからです。

 

行政というのは、老若男女すべてに対応するまちづくりを目指し、どちらかと言うと、守りの姿勢です。しかし、流山市は、ターゲットを設定し、「こんな街にする」を常に考える攻めの行政なのです。「子育て世代の共働き世帯」を巻きこめば、企業も誘致しやすく、子どもが増えれば、お年寄りも笑顔になるのです。結果、すべての世代が幸せになっていくのです。

 

民間企業が、新ブランドや新商品を開発する時には、コンセプト作りが重要となり、ターゲット設定も不可欠です。行政だって、同じだと考えるのが、井崎市長です。今や、学校では、民間企業出身の校長・教頭が当たり前になり、「学校経営」という観点がなければ、子どもたちの幸せにもつながりませんね。

 

行政にもマーケティングが必要・・・目からうろこでした。