今日の寺子屋は、子どもたちが、せっせと集めたどんぐりを使って、「ピカチュウ」のどんぐり絵を作りました。どんぐりの実を黄色の模造紙にボンドで貼っていきます。できあがると子どもたちの満面の笑みがこぼれます。素敵な作品に仕上がりました。
さて、保育園の給食は、子どもたちが、おうちで食事をするよりも、残さないで完食することがほとんどです。同じ釜の飯を食べる環境や、他の子の目を意識するからです。しかし、100%ではありません。今日も、一人だけ残してしまいました。
今日は、そんな給食の話です。埼玉県ときがわ町の教育委員会は、学校給食で、食育と食品ロス削減も進めるために、「強要せず、意欲的に完食してもらうには」を考えました。
3週間のうち5日間、完食して食缶を空っぽにしたら、希望のメニューを献立に採用することにしたのです。ときがわ町立萩ヶ丘小学校の3・4年の複式学級が見事クリアし、11月26日の給食は「塩ラーメン」「鶏の唐揚げ」「春雨サラダ」「オレンジジュース」という、子どもたちがリクエストした給食となったそうです。
今年の6月7日~25日がチャレンジ期間で、町内の小中学校17学級のうち、3学級が達成したそうです。権利を得た学級には、「リクエスト献立採用優先券」が渡されて、クラスで意見を集約したそうです。
もともと、ときがわ町では、町立学校全体で残食率が10%を超えることがあり、学校給食センターの担当者らを悩ませていました。今回の取組みで、チャレンジ期間中の残食率は、1週目は6.5%・2週目は5.6%・3週目は4.1%とみるみる低下したそうです。
唐揚げにかじりついていた萩が丘小学校の児童は、「こんなに好きな物ばっかりの給食は初めてだから楽しみだった。ピーマンが苦手だけど、これからも頑張る」と話しています。
日本の多くの自治体で、子どもたちの給食の完食率をアップさせる作戦を立てているのでしょうが、子どもたちの健康のためだけでなく、食品ロスへの取り組みにもつながりますね。
馬の顔の前にニンジンをぶら下げるような作戦と批判してはいけませんね。子どもたちの中には、食わず嫌いも多いので、こうした「好物給食」のような取り組みは、大切なことです。