父親としての節目

今年の日本シリーズは、前年の最下位同士のチームが対戦するという前代未聞の組み合わせとなりましたが、凄い試合が毎日続きましたね。ヤクルトの高津監督とオリックスの中嶋監督が現役時代に対戦した日本シリーズ以来の「ヤクルトVSオリックス」でした。当時は、野村監督の「イチローへは内角攻めをする」というシリーズ前からの「ささやき作戦」が記憶に残ります。

 

昨日も、延長戦になる接戦で、ヤクルトが日本一となりましたが、私は、この試合をテレビで観ていなのでなく、何と、27歳長女の婚約者からの挨拶を受けていました。

 

「娘さんと結婚したいと思っています。許していただきたく、お願い申し上げます」というシーンです。さだまさしさんの「おやじの一番長い日」という8分以上の長い曲に、「♬わかった娘はくれてやる。そのかわり、一度でいい。奪っていく君を殴らせろ・・」という歌詞があるのですが、私の頭の中に、この歌が聞こえてきました。

 

というのは、昭和の時代のワンシーンで、彼を殴るどころか、ワインを片手に美味しいステーキを食べながら楽しい時間を過ごしてしまったのです。(笑)

 

大学4年の次女が、大学近くの神田神保町のステーキ店でアルバイトをしています。その店で、次女の接客、長女と彼、そして、24歳長男の運転で神保町に来たので、まさに、家族5人で長女の彼を取り囲むという感じになったのです。

 

メガネ姿の細身の体は、一見頼りなさそうに思ったのですが、仕事はちゃんとやっています。趣味はいろいろです。日本100名山の登頂を目標にし、すでに66名山をクリアしています。フルマラソンでは、来年の東京マラソンに参加するそうです。昨日は右腕を負傷しサポーターをしていましたが、ロッククライミングでケガをしてしまったようです。ダイビングも釣りも趣味という男です。

 

保育園の子どもたちを見ながら、我が子が小さかった頃を思い出す園長ですが、ついに、長女の婚約者と対峙するという「父親としての節目」の時間を昨夜は過ごしたのです。

 

昭和のおやじも、娘が選んだ男だから・・・という何とも波乱のない結論となったのです。娘の幸せを願う、普通の父親になった私です。(笑)