夜行列車再び・・・

昨日発熱で、夕方に帰宅した5歳男の子。病院の先生からは、「最近は、元気なのに発熱する子が多くて・・・」という話です。保育園でも、微熱に腹痛などでお休みする園児が増えています。

 

さて、今日は夜行列車の話です。かつては、日本中を走り抜けていた夜行列車ですが、現在は、東京と高松を結ぶ「サンライズ瀬戸」と東京と出雲市を結ぶ「サンライズ出雲」の1往復だけが、唯一の定期夜行列車です。東京から岡山まで連結し、そこから、高松と出雲へ分かれます。週末などは、なかなかチケットが取れない人気列車です。

 

そもそも、日本の夜行列車は、「あさかぜ」「富士」「あけぼの」など、青い車体の「ブルートレイン」を中心に全国各地で活躍しました。私も小学生の時に、父の故郷の九州へブルートレイン「はやぶさ」に乗ったときの記憶は今でも鮮明です。

 

しかし、新幹線網の整備や航空機の路線充実などの影響で、2015年の上野・札幌を結ぶ「北斗星」廃止で、ブルートレインは姿を消しました。

 

そんな夜行列車ですが、かつては、寝ている間に移動できて、宿泊代や時間の節約になるという理由で、利用者が多かったのですが、今では、夜行の特別感や乗車体験を楽しみ、旅愁を誘う場になっているようです。各鉄道会社は、自社の収益につなげようと、夜行列車を企画するところが相次いでいます。

 

伊豆急行は、パノラマシート付の観光列車「スターナイトエクスプレス21」を伊東駅から伊豆急下田駅までの45.7キロを約9時間かけて走ります。海岸近くの駅で途中下車する星空観察会や、日の出を眺めるなど様々なイベントが用意されています。「真夜中のホームに降りる」ことが、すでに非日常体験ですね。

 

私が最後に乗った夜行列車は、大阪ー札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」です。おやじ旅仲間の人生50年記念で乗ったのですが、いいおっさんたちが、ずっとワクワクして、琵琶湖から日本海の日が暮れるまで酒を飲みながら、非日常を満喫しました。

 

お金のない高校大学時代は、大好きな北海道へ何度も旅に出ました。上野ー青森間は、夜行列車が3本も走っていました。八甲田(東北本線経由)・十和田(常磐線経由)・津軽(奥羽本線経由)を乗り分けて、青森から青函連絡船で、4時間かけて函館に着くという時代でした。

 

どうですか・・・私のような昭和世代の懐かしさだけでは、長期的に客を呼び込むことは難しいですね。若い世代が、親子で「新幹線」だけでなく、「夜行列車」の旅をしてもらうような企画が必要です。

 

観光列車だけでなく、定期運航も増えて欲しいですね。飛行機・新幹線を使ったスピード旅だけでなく、のんびり旅情を感じる夜行列車の旅も必要ですね。