「電車という密室」でできる防衛策

今日は、朝から雨です。クリスマス発表会の練習と自由遊びのミックスです。寺子屋になる前の2歳児の黄色帽子さんたちが行うダンスの初練習をしました。しまじろうの「ハッピージャムジャム」というノリのいい楽曲です。楽しみですね。

 

さて、ハロウィーンの10月31日夜、選挙速報のさなかに、ニュース速報が流れました。京王線国領駅付近を走行中の特急列車内で、乗客17人が刺傷される事件が発生しました。犯人は、8月に起きた小田急線事件を参考にしたと言い、ハロウィーンで電車内に人がたくさんいるから、大量殺人できると思った」と供述しているそうです。

 

都営地下鉄に勤務する保育園パパと話をしたのですが、いくつかのパターンを想定したマニュアルがしっかりとあり、乗務員は、そのマニュアルにそって動くよう教育されているそうです。そして、正義感で、凶器を持った犯人と戦うなどの行為は、決してしてはいけないとも教育されているようです。

 

京王線の事件は、特急列車だったので、本来は停車しない国領駅だったので、電車のドアを開けないという選択を乗務員はとりましたが、その判断は、難しく、間違っていたとは言えないと、保育園パパは言います。

 

昨日も、九州新幹線で京王線を模倣した事件が発生しました。模倣犯が増えるのは、とても心配ですね。

 

専門家によれば、「電車の中では、ほとんどすべての方がスマホを見たり、居眠りしたりしている。いわば無警戒の状態。まずは、そこの意識改革が不可欠です」といいます。そして、乗る車両は、例えば10両編成の列車の場合は、2両目と9両目は、リスクが低いといいます。

 

最前部の運転室や最後部の車掌とのやり取りができるのと、左右どちらの車両へも逃げられるポジションがいいとのことです。2015年に東海道新幹線の1両目で男が焼身自殺を図り、火災が発生した事件で、逃げ場を失った女性1人が死亡し、28人が煙を吸って重軽傷を負いました。先頭車両と最後部車両は行き止まりになると言うリスクがあるようです。

 

やはり人間ですので、いざという時に、固まったり、声が出なくなったりしますね。それを防ぐには、常日頃から「今ここで襲われそうになったらどうする?」と想像することが大事だといいます。

 

逃げるのが一番ですが、万一逃げられず、1対1になってしまった場合は、相手がナイフで刺してきた場合は、カバンやリュックを盾代わりにして、胸や胸部を守り、空いている足で思いきり下半身を蹴り上げる。手元に傘があれば、閉じた状態で両端を持ち、傘の真ん中の部分でナイフを持った相手の手首を押さえる。傘の先端で喉や目を付くことも可能です。スマホは、相手の目やあご、鼻などの急所を目がけて投げつけるのが有効だそうです。

 

犯人を倒すのではなく「こいつを相手にするのは厄介だな」と思わせて、少しでもひるんだら、全力で逃げるのが一番だそうです。

 

犯人から6メートル以上離れるのも有効といいます。犯罪者の心理分析実験によると、犯人はおよそ20メートル離れた位置から対象の目星をつけはじめ、6メートルまで近づくと最後のスイッチが入り、一気に襲いかかるなどの行為に移るのだそうです。

 

どうですか・・・人間は、ほとぼりがさめると忘れる生き物ですが、子どもと一緒の場合だってありますね。電車やバスという密室空間に入ったら、刑事のように、まわりを確認し、「この人大丈夫かな?」と疑うこと・・・やらないといけませんね。