サウンド・オブ・サンダー

この映画は、タイムマシーンが登場するSF作品です。

 

旅行会社の企画ツアーの行き先は、6千年前のジャングルで、目的は恐竜狩りです。旅行者の一人が、ふとしたことから一匹のチョウを踏みつぶしてしまうことで、その後の世界の歴史が一変するというストーリーです。

 

たかが、チョウの命が失われることで、これから生まれる種族、それを餌として生育する動植物など、すべてのサイクルが狂い、地球の生態系が崩壊し、進化や歴史がまったく違う流れを刻むことになったのです。映画では、恐竜映画やパニック映画の手法を用いて、スリルを前面に出した娯楽的な作品となっていますが、ここには、リーダーが考えるべき重要なテーマが隠されています。

 

これからの時代のリーダーは、「現状維持」は、後退と見なされ、新たな形式や方法を導入することが求められます。そのためには、今まで行ってきたことの中から、何かを捨てなければなりません。

 

映画では、たかがチョウを踏みつぶして(捨てて)しまうことで、生態系が崩壊するというとんでもない結末となります。リーダーが、何かを捨てる時には「これを捨てていいものか?」を十分に考える必要があるといえます。

 

最近の学校は、1人1台の端末の時代です。ここでは、ノートや鉛筆・消しゴムがすべてではありませんが、捨てられつつあります。

 

しかし、教室での子どもたちからは「○○○(ゲーム名)の後にスペース、攻略って入れればいいんだよ」なんていう会話が聞こえてきます。1人1台の端末は、ついに、ゲーム攻略の情報収集に使われることになったのです。

 

これを「一大事だ!すぐに止めさせろ!」と考えるか、「道具として使いこなしているので、これはこれであり」と考えるか、リーダー(教員)の判断力が問われる場面です。

 

私たちは、生きていく中で、多くの「選択」を行っています。中には、無意識のうちにどちらかの答えを決めていることもあるでしょう。しかし、少し大げさですが、自分の人生や現在の仕事の本質から大きく乖離するような選択だけは、避けたいですね。

 

どうすればいいか・・・考えることです。