ゴミのリサイクル率は、全国平均では20%だそうです。この数字を大きく上回る82.6%を達成している人口約12,000人の小さな町が、鹿児島県・大崎町です。ウナギの養殖や果物栽培が盛んなところです。
大崎町は、1998年以降、ゴミ埋め立て処理場の延命を目的に、徹底したリサイクルが行われています。「混ぜればゴミ、分ければ資源」をうたい、町民の協力のもと、ゴミを27品目に分別しています。生ごみは完全発酵の肥料に、金属、紙類などは資源として売却。廃油は自動車燃料などに再利用されます。
結果、埋め立て処分ゴミは、1998年度4382トンから2018年度670トンと約85%もの減量を達成します。資源ゴミの売却益は町民に還元し、2018年には「未来への投資」として、町外の大学に進学した若者が町に戻り、就職することを念頭にした奨学金制度を立ち上げました。現在、約40名が利用しているそうです。
私たちは、燃えるゴミは○曜日・資源ゴミは〇曜日などなど、分別のゴミ出しをしていますが、これが27品目ですから、町民の意識が高くないと継続できませんね。
また、京都には、ゴミそのものを出さないスーパーがあるそうです。お客様の容器持参を前提に、野菜をはじめ、肉、魚、総菜など700アイテム以上が「量り売り」だそうです。最新システムで、時代に即した量り売りにアップデートしています。昭和世代には懐かしく、平成・令和世代には新しいスタイルが話題となり、子どもが親を連れて買い物を楽しむ姿が多いそうです。
私たちのライフスタイルには、ゴミ問題が深く関わってきますね。ゴミをいかに出さず、資源とするか。子どもと一緒に考えるのがいいですね。