今日は、屋上ファームで「とうもろこし」の収穫をしました。夏野菜の代表ですが、少し種まきをずらして、虫の被害を抑えるのが狙いだったのですが、大成功です。ざっと20本以上のとうもろこしを子どもたちが手にして、大喜びです。小さい園児は、皮がなかなかむけませんが、お兄さんお姉さん園児が手伝います。
6歳女の子が「ギャー!」と大騒ぎです。1本だけ見事な蛾の幼虫が潜んでいました。無農薬でおいしい証拠です。さっそく、午後のおやつで茹でとうもろこしを食べました。「うまい!あまい!」の連発で、子どもたちのおかわりラッシュで、あっという間になくなってしまいました。私も食べましたが、甘さがハンパなかったです。(笑)
さて、そんな保育園のとうもろこしですが、形はみな不揃いです。スーパーマーケットで売っているような、形が整ったのは2本ぐらいしかありません。いわゆる、「規格外」の野菜です。
最近は、大きさや形が流通規格に合わずに、廃棄されてしまうことが多い「規格外」の野菜をあえて活用する取組みが広がっています。
東京丸の内にある「パレスホテル東京」では、パプリカ・レンコン・アスパラガスなどの食材を前に「大きさはバラバラですが、新鮮で味がいい。美味しいケーキになりますよ」と、9月から、初めてロスフード食材を使ったケーキを発売したそうです。
総料理長は「選ばれるホテルであるためには、環境に配慮した持続可能な社会への貢献は不可欠。あえて、ロスフード食材を前面に打ち出した商品を開発した」といいます。
銀座にある「ジョルジオアルマーニリストランチ」は、10月までの期間限定で、ロスフード食材を主役にしたコースメニューを1万円で出しています。大きさが不ぞろいのトマトのカプレーゼや、皮に傷が付いたメロンのデザートなど。コロナ禍で出荷先が減ったキンメダイなども使うそうです。
規格外でも通常とあまり変わらない価格で仕入れて、生産者を支援しているそうです。こうして、高級ホテルや高級レストランが取組むことで、消費者の意識も変わってきますね。
「味が同じなら、形は気にしない」という消費者は増えています。生産者にとっては「畑でとれた野菜の1~2割は大きさなどの理由で廃棄していた。収入にもなり、ありがたい」といいます。食材宅配「らでぃっしゅぼーや」は、10月から企画に満たない鮮魚などを月1回届けるサービスも始めたそうです。
どうですか・・・保育園の畑の野菜は、規格外だらけですが、とっても美味しいです。「まがったきゅうり」に、愛を注いでみませんか。