アート思考

今日の連絡ノートには、運動会のコメントがびっしりとありました。我が子の成長はもちろんのこと、他の園児のがんばり・涙・笑顔・・・「○○君が、サーキットレースで負けた時の悔し涙・・・自分の子ではないのに、もらい泣きしてしまいました」といった話が、いっぱいありました。職員は、練習からのストーリーが頭に入っていますので、本番での結果だけでなく、それまでの出来事を思って、さらに胸が熱くなります。

 

運動会が終わり、6歳女の子は、「毎日きつい練習が続いたので、今日の屋上遊びは、ホッとした気持ちで楽しかった」と言います。寺子屋園児は、久しぶりの屋上遊びに、思い思いに好きなことをやっています。そして、ファームでは、インゲン豆の収穫と、さつまいも掘りをしました。インゲン豆は、タライ2杯分も取れました。なぜか、子どもたちは、保育園のインゲン豆ならバクバク食べます。生でかぶりついた子がいたので、さすがに「ちょっと待った!」です。(笑)

 

さて、「絵画」「美術」の作品に対して、私たち大人は「この作品の作者は○○で、印象派を代表する作品です」なんていう、事前説明による先入観で、「これはすばらしい!」なんて、評価してしまうことが多いですね。

 

「私たちは『自分だけのものの見方・考え方』を喪失していることにすら、気づいていない」となっていませんか。

 

私の場合は、特に芸術分野において、その通りかも知れません。保育園には、子どもを美術展によく連れていく保護者がいます。大人の先入観抜きに、我が子に「この絵はどう思う?」と問いかけます。子どもは、見た通り、自分が思った通りの感想や考えを言うのです。

 

これこそが、子どもに、アート思考を身につけさせる、大切なアプローチですね。

 

絵画でも美術作品でも、それを見て心が満たされるたった1つの方法があるそうです。

 

「『自分が愛すること』を見つけ出し、それを追い求め続けること。『常識』や『正解』にとらわれず、『自分の内側にある興味』をもとに、『自分のものの見方』で世界をとらえ、『自分なりの探求』をし続けること」と、ある芸術家はいいます。

 

どうやら、子どもの頃に「アート思考」を身につけさせたいですね。「自分だけの答え」を見つけるのは、絵画や美術作品がうってつけなのかもしれません。