今日の運動会の練習では、初めて、裸足で「組体操」の練習をしました。小石が足裏にあたって、「痛い!」のですが、子どもたちは、泣きごと一つ言わずに頑張りました。1回目の練習にしては、完成度が高かったですね。日頃、教室内での練習の成果です。いよいよ、明日は、1・2歳児の園児も含めて全体練習をします。全体練習は、運動会本番までに4回行います。
さて、子どもたちの行動に対して、影響を与える基本的な方法を2つあげるとすれば「消去」と「強化」です。「消去」は子どもたちの望ましくない行動を減少させることで、すぐに思いつくのが「叱る、罰を与える」です。「強化」は子どもの望ましい行動を促進させることで、「褒める、報酬を与える」といった方法が一般的です。
今日は、「消去」について考えます。つまり、望ましくない行動を減少させる「罰」について、みなさんはどう使っていますか。
「罰」は、行動抑制を促すためには、有効かもしれませんが、短期間しか効果がないばかりか、子どもの自己肯定感も損なわれる可能性がありますね。
では、「罰」を与えなくてもいい方法があります。子どもたちに「こんなことをやったら、こんなに大変なことが起こる」ということを分からせれば、マイナス行動は抑制されます。今なら「コロナ禍でマスクをしないで、人ごみの中に入っていったら、どんなことが起こっちゃうと思う?」と、子どもたちに問います。
「このまま続けていたら、どうなってしまうと思う」「こんなことをやったらどんなことが起こるんだろう」など、自分の行動がどんな結果につながるかが分かれば問題行動にもブレーキがかかります。
この働きかけを続けることで、子どもの何を育てていると思いますか。少し堅い言い方ですが、子どもの「状況理解能力」を育むことにつながっているのです。
子どもたちの行動を変える方法は、もちろんたくさんありますが、1つは、様々な設定や状況を問い続けることで、状況理解能力を育てることです。これを鍛えておけば、困難な状況になった時に、パニックになってしまうのではなく、状況を理解して次の手を打つことができるようになるのです。
どうですか・・・わが子への「問い」も、状況理解能力を育てることを意識してみてください。