薬効学ぶ植物園

今日の寺子屋では、屋上ファームに大根の種をまきました。普通の大根では面白くないので、毎年、子どもたちが「大きなカブ」と言っている「聖護院大根」です。収穫の頃には、「○○ちゃんの顔よりも大きい・・・」という会話を毎年しています。

 

しかし、大根の種はとても小さいので、子どもたちは、小さな手で大切に握りしめていました。マルチシートの穴に4粒ずつまきます。保育園の子どもたちは、種の形も自然と覚えるようになってきます。じゃがいもの種イモは、そのまんまイモですし、インゲン豆もえんどう豆も大きくて分かりやすい種です。大根の種は、なかなか本物の大根からはイメージがわかないようで、「どうして、こんな小さな鼻くそみたいな種が、大きな大根になるんだよ~!?」なんて、口の悪い男の子が言ってました。(笑)

 

植物や野菜は、本当に不思議なものですね。保育園の子どもたちは、屋上の自然の中で、経験しながら学んでいます。「クローバーは、四つ葉のクローバーを探すだけでなくて、リクガメのかめきちの大好物でもある」「カラスノエンドウは、えんどう豆みたいに美味しくないけど、食べられる」「桑の実はマルベリーと言って、すごくおいしい」などなど・・・

 

私が魅力を感じるのは、一日花と薬草です。一日花とは、およそ1日だけ咲き続ける花です。1日経ったら枯れてしまうはかなさに、何とも魅力を感じます。有名な花では「ハイビスカス」があります。屋上に咲く「アサガオ」も一日花です。子どもたちが、色水作りに、アサガオの花をむしり取ってしまいますが、どうせ一日の運命なら、子どもたちの色水になるのも幸せかもしれませんね。

 

そして、薬草には、先人たちの知恵や経験がたくさん込められていますね。病状に対してどんな漢方薬を出すか、先人たちは思考をめぐらせ、その漢方薬にはどんな生薬がはいっているか・・・そんな植物を観察することは、大人でも夢中になりそうです。

 

東京都八王子市にある東京薬科大学のキャンパスには、約2000種類の植物の薬効を学べる植物園があるそうです。一般にも開放されています。ただの、野草・雑草に、「頭痛・身体痛・打撲傷に用いる」などという文章が添えられているそうです。

 

私も、薬になる植物をそれなりに観察・勉強して、子どもたちに教えていこうと思っています。楽しそうですね。