先週の体操教室で、鉄棒の逆上がりに成功した園児2名・・・ビデオの撮影をしていなかったので、今日撮影することにしました。ところが、ビデオを前にすると、余計なところに力が入って、2人ともに最初の撮影では失敗です。2回目にリラックスした気持ちで成功し、ビデオでも撮れました。
ビデオに撮影するのは、園児に「成功した!」という喜びをパパママと共に感じてもらうことで、自己肯定感を高めることです。園児の性格は、十人十色で、内向的な性格の園児は、こうして、自己肯定感を高めることにつながるのです。
さて「江戸しぐさ」をご存知ですか。江戸幕府が開かれて400年にあたる2000年になった頃に、学校でも教材としても盛んに用いられました。
どんなしぐさが「江戸しぐさ」なのか、少し例を挙げると・・・
①「傘かしげ」・・・雨の日に互いの傘を外側に向け、ぬれないようにすれ違うこと
②「肩引き」・・・肩を引いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと
③「時泥棒」・・・断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで、相手の時間を奪うのは重い罪にあたる
④「うかつあやまり」・・・たとえば相手に自分の足を踏まれた時に「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと
⑤こぶし腰浮かせ・・・乗合船などで後から来る人のために、こぶし1つ分腰を浮かせて席を作ること
⑥喫煙しぐさ・・・野暮な「喫煙禁止」などと張り紙がなくとも、非喫煙者が同席する場では喫煙をしない
どうですか・・・まだまだありますが、ほんの一例です。江戸の町民たちが日常生活の中で培った粋な振る舞いとして、広く紹介されています。絆や共生社会といったテーマに発展させた授業も学校ではよく行われていました。
「道徳」の題材としては、よく取り上げられた、この「江戸しぐさ」ですが、最近ではあまり聞かなくなりました。
実は、研究の結果、江戸時代にそうした社会的ルールがあった証拠がなく、歴史的な事実として確認できないからだそうです。「江戸しぐさは作り物でインチキだった!」という説も出ています。
教育の世界では、たまにこうした「修正」が行われることがありますね。従来の定説が覆されることがあります。
「江戸しぐさ」・・・私などは、こんな粋なことをさりげなくできる人になりたいなぁ~なんて、軽く思ってしまうのですが・・・みなさん「江戸しぐさ」どう思いますか。