しごとコンビニ

今日は屋上プールができました。白い発泡スチロールの箱が置いてあると、その中に氷とスイカが入っていることを知っている子どもたちは、「えんちょうせんせい。いつスイカ食べるの?早く氷で遊びたい!」と催促します。

 

そして、今日も子どもたちはスイカを食べました。今年は、種から育てた小玉スイカが中心でしたが、ざっと20個は収穫しました。甘くて美味しいものから、少し早くて甘みが足りないものに、熟しすぎたものまで、色々ありましたが、プールの合間で食べるスイカは、子どもたちには、すべて「おいしい!」となったようです。今年は、カラスに食べられることもなかったですね。屋上プールも、今シーズンはあと2回ですので、大いに楽しみます。

 

さて、「しごとコンビニ」というシステムをご存知ですか。

 

北海道、旭川空港から車で15分ほどの所にある東川町。ハーブの一種、ローズマリーの畑で、二人の男性が黙々と雑草を抜いています。二人は「しごとコンビニ」でこの仕事を見つけました。1人は、飲食店で働いていましたが、コロナ禍で失業し仕事が見つかるまでと考え登録、もう一人は知人に誘われて登録し、この日が初めての仕事だったそうです。

 

「しごとコンビニ」は、空いた時間にできる範囲で仕事をしたい・・・といった人に登録してもらい、地元の仕事を紹介するという仕組みです。地域住民の能力アップにつなげつつ、地方創生にも役立つ仕組みです。

 

「しごとコンビニ」の発祥は、岡山県奈義町で2017年に始まりました。働きたい人に登録してもらい、事務局が依頼を受けた仕事を、登録者に請け負ってもらいます。「子どもがいるので短い時間しか働けない」「簡単な作業しかできない」といった要望に応えるため、業務内容を分けたり、勤務時間を区切ったりと、仕事を分解してから登録者に発注するのが特徴です。

 

コンビニで商品を選ぶように、できる仕事を選んでもらうイメージですね。

 

北海道の東川町では、マスク作成の仕事を「裁断」「縫製」「検品」と3つの工程に分けて発注。縫製ができなくても、裁断や検品ならできるといった人にも募集をかけたことで、より多くの人に働いてもらうことができたといいます。

 

登録者のスキルアップにも力を入れています。定期的に面談を実施し、パソコン講座や研修も実施しているそうです。身につけた能力を仕事につなげているようです。

 

東川町の登録者数は7月末で242人で、女性が7割。年齢別では、40歳代が26%と最も多いそうです。子どもが小学生になって、短い時間に無理なく働く・・・というイメージですね。

 

地方の問題の一つは、「自分の時間に合わせた仕事がない」です。この「しごとコンビニ」は、そんな地方の問題を解決する有効的な取り組みと言えますね。