宇宙のしくみ① 土星を見たぞ!

この夏のサマーキャンプは、天気に恵まれ、夜は天体観測をすることができました。宿泊した小川げんきプラザで、保育園ホワイトきゃんばすを担当していただいた、石井さんは、大学では天文学が専門だったそうです。そんな、石井さんの解説で、子どもたちは、天体観測を楽しみました。そして、天体望遠鏡からは、「土星」を見ることができたのです。

 

私たちが住む地球は、太陽系の中にあり、太陽のまわりをまわっています。太陽から近い順で並べると、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星となり、太陽から火星までは比較的密集していますが、それ以降は、どんどん離れていきます。

 

太陽から地球までは1億4960万キロです。何だかピンときませんね。時速300キロの新幹線のぞみ号で、太陽を目指すと60年かかる計算です。人間の平均寿命よりは短いですが、やっぱり果てしない距離ですね。

 

天体観測で見た「土星」は、さらに離れたところにあります。地球からは、12億7980万キロも離れています。肉眼では見えないわけです。新幹線に乗ったら、487年もかかってしまいます。

 

天体望遠鏡から見える「土星」に、子どもたちは大興奮でした。「わっ!があるよ」と、初めて見る土星に、どよめきます。この大きなリングは、一枚の板のように見えますが、無数の細かいリングの集まりで、リングはおもに氷の粒ででいています。

 

土星のリングは、小惑星や彗星などの衝突でできたという考えが有力だそうで、土星の近くを飛んでいた天体が、土星の引力で引き付けられ、土星に衝突して砕け散り、この大量のかけらが土星の赤道面に集まって環(わ)になったようです。

 

地球は、24時間かけて一回転しますが、土星は10時間と速いので、まん丸に近い地球と違い、遠心力で10%ほど南北につぶれた形です。

 

まぁ~子どもたちには、うんちくではなく、本や写真では見たことがある「わのある土星」が、天体望遠鏡越しに見えていることに、わくわくドキドキです。宇宙というとてつもない謎に、興味を持った子どもたちでした。

 

このお盆休みは、「宇宙のしくみ」を専門的ではなくて、誰でもわかるように紹介します。お楽しみに。