「かまずよう」

保育園で飼育している「カタツムリ」ですが、色紙を水に浸して飼育ケースに入れておくと、それを食べて、同じ色のうんちがでます。黄色・青に成功し、今日はピンクに挑戦しています。飼育ケースのまわりは、子どもたちの「不思議顔」でいっぱいです。もちろん、ちゃんとキャベツもエサにしています。

 

さて、「かまずよう」をご存知ですか。海辺のまち、「鎌倉・逗子・葉山」が、東京からの転出先として大きな注目を集めています。これは、コロナ禍以前からの傾向です。

 

実は、わたしのいとこが、30歳代に、逗子に移り住みました。同じ年なので、今では立派なおやじです。彼は、ダイビング雑誌のカメラマンとして編集の仕事にかかわっていたのですが、自らのライフスタイルを確立すべくフリーライターとして独立します。奥様も仕事をバリバリこなします。

 

サイクルショップでオーダーメイドした、超個性的な自転車に乗り、カメラは「ライカ」です。キャノンでもニコンでもありません。誰も気がつかないような、湘南の風景やマチやショップを取材した本を出版したのですが、20年以上前にもかかわらず、エコとかロハスとかSDGsなど、すでに彼のライフスタイルの中に組み込まれていたかのような生き方をしていました。

 

「かまずよう」人気は、10年前、東日本大震災の直後から「ワーク=ライフ」の動きが活発化し、ショップオーナー・起業家・フリーエージェントら「会社員」ではない人たちが、自由で自律的な生き方を実践してきました。「ワーク=ライフ」とは、ワーク・ライフ・バランスのさらに先を行く概念です。つまり、「ワーク(仕事)」と「ライフ(人生)」を分けて、労働時間を切り売りするのではなく、両者を不可分のものとしてとらえる点です。オンの中にもオフがあり、オフの中にもオンがある・・・といったところでしょうか。

 

ショップを経営するなら、当然採算性を重視するべきですが、その一言では表せない別の価値観が存在します。例えば、複数の仕事を持つことによって得られる、さまざまな人間関係と情報の回路。海風が心地よく通り抜ける木造の家や、テラスの窓から鮮やかに見渡せる湾の眺めも、大切な役割を果たします。そこには、自立と自律の思考が重なっているのです。

 

どうですか・・・難しい言い方をしましたが、単純な田舎暮らし・・・自然志向とはまた違うようです。

 

私たちには、こんな生き方をしたい!という考えがあるのでしょうが、そこに、風景や風や草のにおい・潮の香りなど、自分にとって、心地よい場所が存在するのでしょうね。「かまずよう」は、そんな場所なのです。

 

これからは、「ワーク=ライフ」という考えがベースになる、様々な生き方がうまれるのでしょう。自分で決める意識が高い人からですね。