脳の熱中症!?

今年の七夕飾りを保育園の入口に飾りました。毎年恒例の「ヒーロー・ヒロインになりたい」に「かけっこがはやくなりたい」「みんなとなかよくあそべますように」「まほうつかいになりたい」という願い事に、パパが泣いて喜ぶ「パパとけっこんしたい」もあります。深い意味があるのか「きゅうきゅうしゃになりたい」は、たぶん、人の命を救いたいという意味でしょう。しばらく、保育園が「仙台七夕まつり」のように賑やかです。

 

さて、蒸し蒸しジメジメするこの季節、体のだるさを訴える人は多いと思います。ある調査では、首都圏に住む20~50代の男女609人の中で、全体の57.3%が梅雨時期に何らかの不調を感じているそうです。

 

疲労研究に詳しい東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本さんは「いわゆる梅雨バテや夏バテの主な原因は『脳の熱中症』です。例えば、長時間入浴するとのぼせることがありますが、それは、脳の熱中症の初期症状。脳の自律神経が熱を持ったままの状態だと、機能が低下するだけではなく、睡眠の質が悪化し、疲労の回復が妨げられてしまうことがわかっています」と言います。

 

私たちは、疲労の原因は肉体的なダメージだと想像しますが、梶本先生によると「疲労の原因は自律神経、すなわち脳へのダメージです。仕事でストレスがかかる時や運動時も、自律神経中枢が最も疲れるのです。つまり、すべての疲労の原因は脳にあります」とのことです。

 

そして、自律神経機能は加齢とともに下がります。20歳の時と比較した場合、40代は2分の1、60歳では4分の1まで低下するそうです。多くの人が30代半ばを過ぎると急に疲れを自覚するようになるのはこのためだそうです。

 

私も、「若い時は○○ができた」の幻想を今だに追いかけるときがありますが、そろそろ、素直に現実を認めないと…と思っています。(笑)

 

では、どうすればいいの?ですね。最も有効な方法は、脳の自律神経の中枢を冷却することです。ずばり、「鼻」は、脳の冷却装置で、鼻から冷たい空気を吸うのが、最も効果的だそうです。そして、25度以上の熱帯夜は、エアコンをつけたまま寝ることがおすすめとのことです。設定温度は26度以下です。ただし、「頭寒足熱」で、脳は冷やして体は温めること。タオルケットではなく、ちゃんと布団を使い、わきから下にかけるのがいいそうです。

 

梶本先生は、脳の疲労を回復させるために「起床や就寝の時間を一定にする」「ジムなどでトレーニングをしすぎない」「わきから下、特に足は温かく保つ」「睡眠時のエアコンは男性なら25度、女性なら26度以下に設定する」をあげています。

 

どうですか・・・この夏、やってみませんか。