屋上のどろんこ広場で、バッタの子どもを見つけた6歳女の子・・・そのまわりに、子どもたちが集まります。すると、パタッとバッタが動かなくなりました。どうやら死んだふりをしているようです。
「大変だ・・・バッタが死んじゃったかも」と女の子が叫び、そっとバッタを地面に置きます。そして「みんなバッタのまわりを丸くなって!」と言うや、アイヌ民族かアポリジニーのごとく、先住民のダンスを踊り始めました。どうやら、このダンスで、バッタを生き返らせようとしたようです。凄い発想ですね。
さて、今日は子どもたちの将来のお仕事の話です。昨日の防災体験で、消防車や訓練をしている消防士を見た男の子は、みな「大きくなったら消防士になる」とすぐに影響を受けてしまいました。こうして、子どもたちは、様々な体験を通じて、「大きくなったら何になりたい?」が、コロコロ変わります。
「あーなりたい・・・こーなりたい」と言える子はいいですが、「わからない」と決められない子も多いですね。
少し古いデータですが、厚生労働省の2011年の調査によると、世の中には、17,209種類もの職業があるそうです。こんなに沢山の職業がありますが、子どもたちに、それを伝えないと、「大きくなったら○○になりたい!」という答えも返ってきませんね。
子どもに関心をもってもらうように、お仕事に関する絵本がいくつかあります。
「おしごと制服図鑑」という絵本では、72種類の制服を紹介していて「制服から知るお仕事」という視点で構成されています。どうしてこのデザインなのか?制服の意味も考えさせます。昨日の防災体験で、消防士の制服に子どもたちが魅せられるのも、カッコ良さだけでなく機能面も学んだからです。
「おみせやさんで くださいな!」の絵本は、ケーキ屋さん、おもちゃ屋さん、お肉屋さんなど、37のお店を「お買い物ごっこ」をしながら楽しめる構成になっています。ママとの買い物で、実物の店舗を見ることで、さらに興味が広がりますね。
「おしごと おしごと なににする?」の絵本は、様々なお仕事をしている人と交流しながら、子どもたちは将来の自分の姿を想像します。物語としてもしっかりと書かれているので、何度も読みたくなる内容です。
「大きくなったら何になりたい?」と我が子に聞いてみて、「わからない」と言われたら、子どもを責めたり嘆いたりしてはいけません。私たち大人が、子どもたちのワクワクドキドキにつながるような、仕事の話をしないと・・・ですね。手っ取り早いのは、パパママが自分の仕事の話を子どもにすることです。
そして、どんな仕事でも、「一生懸命頑張って、自分のためにも、人のためにもなることが大事」であることを教えたいですね。どうやって伝えるかは、あなた次第です。