暖かくなってきて、カメ池のクサガメが、大興奮です。子どもたちが近づくだけで、フェンス越しに、「エサをくれ~!」とばかりに顔を出してきます。4歳男の子が調子に乗って、カメの甲羅や頭をつついていると、パクッと指をかまれてしまいました。
はい。クサガメには歯もないし、噛む力もさほど強くないので、笑ってすみましたが、一瞬男の子の顔が凍りつきました。(笑)これが、ワニガメ、カミツキガメなら大ケガです。スッポンだったら、なかなか指を離しません。男の子は、ふざけてちょっかいを出すのはやめることにしたようです。
さて、JR東日本の大船駅では、こんなアナウンスが流れるそうです。「おおふなえきをごつうこうちゅうのみなさん」とたどたどしい声が・・・「てんじブロックのうえにものをおかないでください」・・・はい。子どもの声です。
ツイッターで、大船駅・子どもの声と検索すると、「とっても可愛いし、子どもの声なんて珍しいから耳を傾けるし、効果的だと思う」という声もあれば、「気分が悪い。『子ども』をうまく利用した大人の心が見える」という賛同できない声もあります。
他には、コロナに関する「マスク着用」などの注意喚起・歩きスマホはやめよう・振り込め詐欺の注意喚起・挨拶、マナー啓発・・・などが、複数の駅で子どもの声でアナウンスされているそうです。
JR東日本の横浜支社管内で行政からの協力依頼もあって、多いそうです。JRでは「2015年頃、茅ヶ崎駅から始まりました。社員からの提案と行政からの要望があり、お子様の声に効果があると見込んでいます。アナウンスをしているのは近隣の小学校の児童で収録をしています」とのことです。
また、立川バスでも、2019年12月からスタートさせました。「通常は女性の声のアナウンスですが、乗客の注意は薄れていて、車内転倒事故防止のアナウンスなど、何とか聞いてほしいという苦肉の策でした」とのことです。
「なぜ子どもに注意されなきゃいけない」との意見も寄せられる一方で「癒される」「かわいい」というポジティブな声も多いようで、「両方の意見がありますが、それも含めて乗客の耳にアナウンスが届いているため、車内転倒事故が減少する等の効果があったと捉えています」と担当者は語ります。
鉄道会社もバス会社も、アナウンスを聞いてもらい、事故などを減らすことが目的なので、その手段として「子どもの声」を使うのです。「子どもの声」が目的ではありません。
私は、現在は電車やバスでの通勤ではないので、このような機会は経験できませんが、もし、子どもの声が流れてきたら、喜んで聞き耳を立てますね。
耳を澄ませてみれば、日本という国はとにかくアナウンスが多いですね。「子どもの声のアナウンス」あなたは、どう考えますか?