パニック障害

今日の屋上遊び・・・5歳女の子と5歳男の子が、レベルの高い料理ごっこをしています。フライパンで料理を作っているのですが、ファームに落ちていたジャガイモをカットして、トッピングしています。

 

しかし、事件が起きます。この素晴らしい料理に手を突っ込んでめちゃめちゃにしてしまった3歳女の子・・・怒った5歳女の子は、よほど腹が立ったのでしょう。スコップで砂を女の子にかけたのです。もちろん頭ではなく、足にかけました。それをたまたま園長が見ていたので、ばつの悪い顔で下を向く5歳女の子です。

 

このように、保育園の子どもたちは、遊び仲間には優しくできるのですが、そうでない子には、意地悪になります。子どもの世界は、時に厳しいものなのです。でも、自分のしたことで相手が泣いたり、悲しそうな顔をしたりすると、心が揺れ動きますね。こんなことを繰り返して、人との関わりを学んでいくのです。

 

さて、今日はパニック障害の話です。昨日は、父の一周忌法要を自宅で行いました。お坊さんをお呼びして、お経をあげてもらいました。ちょうど、1年前の葬儀の時にお世話になった僧侶で、1年ぶりに話をしました。

 

昨年もコロナの話をしましたが、まだ終わりませんね・・・と気さくに話をする僧侶は、実はつい最近、「パニック障害」と診断されたそうです。

 

彼は、高野山での厳しい修行を乗り越えて、僧侶になりました。50人中3人しか修行を終えることができなかったそうです。彼は、その3人の中の1人ですので、かなりの精神力の持ち主です。

 

そんな彼も、ここ1年、コロナ禍で、「マスクをしてのお経」の日々を送ります。お経と言うのは、ほぼ息継ぎなしで、長い経文を唱えるので、何度か、酸欠で意識を失いかけることもあったそうです。そして、ついに、「お経を唱えたくない」「人と話したくない」という気持ちになってしまったようで、「これはおかしい!」と医者にかかると、「パニック障害」という診断だったそうです。薬を飲んで、現在は、全く問題ないそうです。

 

パニック障害とは、突然、動機、呼吸困難、吐き気などのパニック発作が起こり、これが何度も繰り返される病気です。100人に1人がなるとされる、頻度の多い病気です。早期に適切な治療をすれば、病気から回復し、以前のような日常生活を取り戻せます。僧侶は、早期発見、早期治療で、日常生活を取り戻し、昨日もマスクをしてお経を唱えていました。

 

お経の最中に、手を袖の下に入れたりして動かしているのは、印をつくっているそうで、その形は、一般人には教えることができないそうです。修行中の食事の話を聞きました。肉や魚は食べられませんが、「にんにく・ねぎ・にら」などの臭いの強い野菜も食べられないそうです。それはそれは、厳しい修行だったようです。

 

そんな強靭な精神力を持つ僧侶でも、パニック障害になります。私が勤務していた民間企業にも、パニック障害の女性がいました。彼女は、満員列車がNGですので、時差通勤で対応していました。

 

人間の健康な体は、肉体だけでなく精神も同時に影響します。コロナ禍で、様々なストレスを抱えたあなた・・・「このくらい大丈夫だ・・・」とは思わないで、早く医者にかかってください。