鬼の給食指導

今日は、久しぶりに園児全員出席です。ゴールデンウイーク明けということもあり、43名が全員集合しました。毎月月初に行う、身長体重測定と手形(今月は足形)スタンプが、今日一日で全員終了しました。子どもたちの足形にも、特徴があって見入ってしまいます。

 

さて、先日、私と同世代の仲間と小学校時代の「給食の思い出」を語り合っていました。私は、ほとんど好き嫌いがなかったので、あまり悪い思い出はないのですが、彼は「嫌でたまらなかった」と言います。

 

昭和40年~50年代です。あの頃は「食育」という言葉もなく、「食べ物を残す子はわがままで悪い子」という共通認識を多くの大人は持っており、学校の先生も「残さず食べろ!」「食べるまで帰さない!」という指導が主流だったように思います。

 

彼は、そんな教師の下で、吐き気をこらえながら涙とともに冷めた食べ物を口に運ぶ苦行を毎日行っていたそうです。その先生の決め台詞があって、「アフリカでは食べられないで死にそうな子もいるんだ」と言われ続けたそうです。彼は、心の声で「でもね、先生。私が吐きそうになりながらこの給食を食べたら、遠くの国のあの子たちは助かるの?私が食べたら、あの子たちはおなかいっぱいになるの?」と、口には出せないセリフを先生に向けていたようです。(笑)

 

時代が流れ、今では「残してもいいよ」という給食にシフトしているのが実態です。鬼の給食指導も問題ですが、「残していいよ」も、しっくりいきませんね。

 

食育の方法論は、たくさんあるでしょうが、子どもたちが、笑顔で好き嫌いなく完食できるのが、一番いいに決まっています。でも、なかなかそうはいかない。

 

ホワイトきゃんばすでも、答えがあるようでない、給食指導の正解を求めて、子どもたちには様々なアプローチをしています。「量を減らして完食させる」「これ一口食べたらおしまいにしよう・・・作戦」などなど、先生によっても、手法は様々です。

 

しかし、間違いなく言えることは、おうちでの食事よりも保育園の給食の方が、残さずに食べる園児が多いです。「みんなでいただきます」「他の園児の目がある」などが、その理由です。また保育園では、子どもたちの食わず嫌いの発見もあります。

 

6月1日に、年長園児対象に、2回目の「わくわく食育教室」を行いますが、「食べることが大好き!」な子どもたちを育てるべく、奮闘が続くのです。