屋上のカメ池には、ニホンイシガメとクサガメがざっと15匹以上いるのですが、子どもたちの姿を見ると逃げていたカメが、ようやく「エサがもらえる」という記憶を取り戻したようで、クサガメが2匹くらい寄ってきます。エサの食いつきも良くなってきました。
さて、民間企業の大きな目的は、利益を出すことです。利益が出なければ、従業員に給料を払うことができませんし、株主への配当も組めません。もう一つの大きな目的は、社会貢献することです。
社会貢献のあり方は、企業によって様々でしょうが、最近では、教育の視点で社会貢献をしたいと考える企業が増えているそうです。学校現場への出前授業などがそれに当たります。企業の資源である「人、モノ、技術、理念」などを生かして「社会」と「学習」をつなぐというイメージです。
岡山県生涯学習センターは、教育につながる社会貢献という視点で、企業側にアプローチを試み、センター主導のプログラムを作成したそうです。早速、小学校の現場で活用されているそうです。
例えば、小学校2年生対象に、テーマパーク事業を手掛ける企業と連携して「うごくうごくわたしのおもちゃ」という授業を作成しました。
子どもたちに、遊ぶことの意味を考えさせた後、実際に手作りおもちゃで遊びを体験。手作りのおもちゃを通じた遊びの中で、子どもたちの話し合いにつなげていくようなプログラムになっています。
他にも、6年家庭科「共に生きる生活」(環境コンサル企業と連携)・5年理科「流れる水のはたらき」(土木建築企業との連携)などのプログラムがすでに行われたそうです。
民間企業で働いていたおやじ園長から言わせれば、民間企業が持つ「ヒト・モノ・カネ」は、学校組織では考えられないくらい、価値のある資産です。これを子どもたちの学習に活用しない手はありませんね。これからも、さらに、民間企業に「学習」という社会貢献の形で、学校に関わってもらいたいと思っています。