世直し源さん

年少寺子屋3番の体操教室・・・最初は、すべてにおいて「大丈夫かな?」でしたが、4回目となると、着替えるのも早くなり、サーキットトレーニングもなかなか様になってきました。鉄棒は、ロボット的な動きで、びくびくしていた数名が、今では、一人で頑張ります。子どもたちは、本当にすぐに覚えてしまうのですね。

 

さて、今から30年前、堕落した政治に対する痛烈な批判書として、現役の国会議員も含め、多くの人々に衝撃を与えたマンガが、業田良家さんの「世直し源さん」です。

 

登場するのは、ステテコ姿の内閣総理大臣、源さんこと本田源太郎(52歳)です。外見だけでなく、言動も行動も総理らしからぬ源さんは、日本の政治システムの根本を変えようと「国会議員性根たたき直し法案」を閣議で提案します。国会議員の歳費を1億2千万円とし、政治献金を禁止、国民のためになる独裁政治を行うなど、驚くべき内容です。

 

当然、議員たちは皆これに反対し、あらゆる手段で妨害しようとします。しかし、若手議員を中心に次第に与野党の垣根を越えて、源さんの支持者は増えていくのです。

 

政治と金を切り離し、本来の職務である「国民の幸福のために働く」ことに専念するための法案であることが理解され、源さんの型破りの行動や演説に感銘を受けた議員たちが、それぞれの初心を思い出していくのです。

 

官僚の接待問題や国会議員の公職選挙法違反問題などが、いつの時代も世間をにぎわせますが、政治の世界に限らず、日本の組織において、そもそも職務の目的から外れ、狭い範囲の利益のために働いてしまうことは、私たちのような一般人でさえも起こり得ることですね。

 

私たち大人は、時間の経過によって、初心を忘れてしまう事がままあります。こんなマンガでも読みながら、時には、「自分の仕事の本質・目的は何なのか?それに向かって自分は動いているのか?」を考えないといけませんね。