教員の喉を守るには

今年度の新人園児も少しずつ保育園生活に慣れてきました。今日は、新人が全員集合したので、ビデオ撮影をしていたのですが、泣かずに遊んでいるシーンがたくさん撮れました。

 

さて、ホワイトきゃんばすのでは、今、喉をやられている先生がいますが、保育園・幼稚園の先生や学校の教員にとって、商売道具は「声」です。年度初めの4月は、教室がどうしてもざわついているので、ついつい大きな声を出してしまいます。

 

大きな声を出すだけでなく、子どもの声の高さに自分の声を合わせてしまう事が、大きな要因だそうです。子どもは、喉の位置が高いので音色が明るいのですが、大人もついつい合わせてしまうのです。喉の位置を下げて、大人の低めの声で話すと、声を崩しにくくなるようです。

 

「教師をしている以上は、仕方ないことなのかと半分諦めている」という教員が多いのかもしれませんね。特に、入学から日が浅い1年生は、言語能力を考慮し、細かな指導が必要だと考える教員が多く、チャイムが鳴れば児童に呼び掛けて席につかせるなど、大きな声を出す頻度は中・高学年に比べて多いですね。

 

オペラ歌手で医師のさいだ耳鼻咽喉科クリニック院長の齊田さんのところには、「声の悩み」を抱える教員が全国から訪れるそうです。

 

声帯に過度な負荷が加わることでできる「声帯結節」の疾患は、教育関係者が占める割合が高いとのことです。しかし、先生になるに当たって、発声や話す技術を学んだりトレーニングしたりする機会はほとんどありませんね。

 

齊田先生が言う「良い声」とは、周囲がよく聞き取れて、本人が長時間疲れずに話せる声のことを指します。先生は、普段の生活の中でできることが2つあると言います。

 

1つは、毎日の入浴をシャワーで済ますのではなく、浴槽に10分つかることで、声帯の充血やむくみを取るために、体の血流を良くする。2つ目は、部屋を加湿することです。湿度は40~60%が理想だそうです。

 

コロナ禍では、マスク越しに大きな声を出すので、なおさらですね。今月は、「自分の喉を守る」を意識して、子どもたちと過ごしてみましょう。