たまごのはなし

保育園では、朝の9:30と夕方の17:30の2回「お片付けタイム」で、遊んでいたおもちゃや本を片付けます。動けるのは、3歳児から5歳児の寺子屋園児が中心です。今年も、新年度がスタートすると、お片付けタイムに、とても時間がかかります。その理由は明白で、3月までの年長園児の仕事と同じレベルの仕事が、新年長園児にはできないからです。「寺子屋1番は、おもちゃを集めるんじゃなくて、集まったおもちゃを仕分けする難しい仕事をやって!」と先生たちの声が響きます。これは、時間が解決してくれることでしょう。(笑)

 

さて、今日は「たまごのはなし」という絵本の話です。

 

「やあ、こんにちは。わたしはたまご。今から、わたしのはなしをするからね。」

で、物語はスタートします。

 

家のキッチンに長い間転がっていた「たまご」が、ある日突然目覚めます。いつまでも転がっていることを疑問に思い、初めて立ち上がって動くと、とても気持ちが良かったのです。そして、動く気持ちよさを仲間のたまごにも教えてあげようと思い、顔をたたくのですが、起きる気配はなくヒビが入ってしまいます。

 

次にマシュマロの所に行き、起こそうとしたのですが、やはり起きないので、かじってみます。すると、マシュマロは目を開けて「なんで かじるのさ?」としゃべるのです。たまごはマシュマロの声を聞いて、自分はしゃべったことがないことに気が付き、ついに自分の言葉で話し始めるのです。

 

こうして、たまごはマシュマロと一緒に、キッチンの台を降りて、リビングまで足を運びます。たまごとマシュマロの探検が始まるのです。クッションや時計、ナッツ類などと出会い少しずつ、たまごは世界を広げていきます。たまごの会話は、少々クセがあってユーモアに富んでいます。

 

今日の寺子屋では、ざっと30種類の職業のイラストをホワイトボードに貼って、「あーだこーだ」とおしゃべりをしました。年少園児にとっては、知らない仕事の方が多いですね。将来やりたい仕事も、年長・年中園児は全員言えましたが、年少園児は半分も答えられません。

 

たまごの探検の様に、新しいことを発見しながら、少しずつ見聞を広めていけるようになればうれしいです。子どもたちの「初めての○○」をこれからも大切にしたいですね。